ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【2020/08/01】vs PHX戦

 こんにちは。

 

 とうとうシーズンが再開して、初戦となるPHX戦です。

 PHX側としては、スタメンSFの元WASのケリー・ウーブレと、控えCのアーロン・ベインズが欠場でした。特にウーブレはチームで3番目の得点力で、エースキラーディフェンダーとして起用されていたので、なかなかの痛手です。ベインズはオーストラリア出身のCで、フィジカルさが売りの選手なので、インサイドが薄くなってしまいました。

 

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ケリー・ウーブレ

 

 

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アーロン・ベインズ

 対するWAS側は、シーズン全休したジョン・ウォールは当然として、エースのブラッドリー・ビールと3Pシューターのダービス・ベルタンスがバブルでの試合に欠場となりました。チームの1位と2位の得点力を持つ2人が欠場となったことは、プレイオフ出場に大きく影響してきます。

 

 今回の試合のスタメンは、

 WAS:ネイピア、トロイ、ボンガ、八村、トマブラ

 PHX:ルビオ、ブッカー、ブリッジス、ジョンソン、エイトン

 でした。

 

 シーズン再開前にバブルでのスクリメージで、八村は1stオプションとしての役割を全うしてきましたが、キャメロン・ジョンソンのマークに最初は少し苦戦しているようでした。

 また、ビールとベルタンスがいないことから、3Pを打てる選手がほとんどいなくなったことで、トロイやボンガのマークマンがヘルプディフェンスで八村に積極的に詰めてくるシーンもありました。

 

 今回の試合でサプライズだったのは、

 ①トロイとボンガのコンビネーション

 ②ジェローム・ロビンソンの積極性

 でした。

 

 スクリメージでは、ロビンソンをスタメンSGとして起用していましたが、今回の試合では控えに回されています。それはPHXのエースであるブッカーを止めるために、トロイとボンガを当てるよう調整された結果なのかなと予想します。それでも何度もやられていたので、がんばってほしいところです。

 

 ①ペネトレイトをするボンガに対して、合わせるような動きを見せたトロイの連動性は非常に良かったと思います。今まではビールのP&Rがオフェンスの中心となっていたのに対し、今は個人の1on1に依存しているようなオフェンスとなってしまっています。そこで見せたトロイとボンガの合わせですが、フィニッシャーとしては少し当たりに弱い二人なので、工夫して見せたシーンなのかなと思いました。

 

 ②今回は控えとして起用されたロビンソンでしたが、シュートタッチが良く、非常に積極的にシュートを狙っていました。WASはビールとベルタンスの不在から、チームの3Pアテンプトが非常に少なくなりました。前からロビンソンはもっと積極的に3Pを狙ってもいいのにと考えていましたが、そういったチーム事情もあってか、いい傾向になりつつあります。今後も継続していってほしいです。今回の試合で、ロビンソンはWASでのキャリアハイの得点数となりました。(20点)

 

 逆に今回の試合で問題となってきたものもあります。

 ①ネイピアのディフェンスでの粗

 ②トマブラ、ワグナーなどインサイドの存在感

 

 ①前から懸念されていたネイピアのディフェンスですが、今回の試合では、アシスト能力のあるルビオにいいようにやられ、スクリーンでのスイッチの対応が遅れて、オープンの3Pを打たれるなど、ディフェンスでの粗が目立ちました。オフェンス能力があるネイピアですが、あくまでも控えPGとしてという枠からは出てこれないので、今後どういう編成にしてくるのか注目だと思います。控えPGとして出場していたイシュ・スミスのほうがプレイタイムが少し多いことから、相手チームによってはスミスをスタメンにすることも出てきそうです。

 

 ②これはビール不在とも関わってきますが、インサイドでの得点がほぼ無く、その中でも大部分が八村となっています。なぜそうなったのかというと、P&Rの回数が少なくなったからだと思います。中でもトマブラは得点の中心がP&Rからパスをペイントエリアで貰ってからフィニッシュという形が多いのですが、今回は3Pや無理やりミドルシュートを打つなど、アウトサイドでのシュートが多く占めていました。ガードのネイピアやスミスは、スクリーンは使うものの、そのあとはレイアップやキックアウトがほとんどで、あまりインサイドにパスを供給するタイプではないことも影響しています。

 また、ワグナーですが、怪我開けからまったくオフェンスでの積極性を見せていません。怪我前は2ndユニットでの貴重な得点源の1人でしたが、今は滅多に2桁得点することもなく、シュートアテンプト自体も減ってきています。スクリメージではPF起用されることもありましたが、今回は機動力重視だったのかC起用でした。3Pも打てる選手なので、ストレッチ5としてシュートを打つことで八村などのプレーエリアを広げる意味でもシュートを積極的に狙ってほしいです。

 

 前半いいようにやられて、3Qは少し立て直しましたが、4Qに再び突き放されました。そういった集中力を保てられるモチベーターが少ないのも、若手チームゆえの事情もあるのかなと考えました。ここでエースでもある八村がリーダーシップを発揮していくと、また1つ大きく個人としてもチームとしても成長できるでしょう。あまりルーキーに求める役割ではないですが。

 

 今回負けてしまったことで、早くもPOへの道は厳しくなりましたが、明日はBRK戦です。多くの人数が不在となっているBRKには勝てるとは思っていますが、万が一、次の試合に負けるようでは、今季だけでなく来季のチーム編成にも大きく関わってくるのではないかと予想します。特にインサイドのトマブラとワグナーは、下手するとどちらかはトレードに使われてしまう可能性も考えられるので、ぜひ頑張ってほしいです。

 

 以上、PHX戦の所感でした。