ウィザーズのお話

ウィザーズのお話

主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【2020/08/03】vs BRK戦

 今回の試合は、いわゆる「絶対に負けられない戦い」でした。
 というのも、バブルでのPO争いは、4ゲーム差以内に位置付ければ、PO出場を賭けた試合をするという特別なルールを設けられていて、WAS側としては願ったりかなったりなものです。
 つまり、今回の試合に勝つことでゲーム差を縮めることが、PO進出への絶対条件になっていました。
 しかも、BRK側はけが人が多く、コロナウイルスでの欠場者が多いため、急造チームといってもいいくらいメンバーが変わりました。そういった面から戦力的にもWASとあまり変わらない一面もあるため、絶対に負けられないのでした。

 

 今回のスタメンを見てみましょう。
 WAS:ネイピア、トロイ、ボンガ、八村、トマブラ
 BRK:ジョンソン、レバート、ハリス、トーマス、アレン

 前回と同じスタメンとなったWASですが、これは現チームでのエースであるレバートと、アメリカ代表にもなった3Pシューターのハリスを守るためにサイズとディフェンスを重視したのではと思います。ネイピアがそのまま起用されたのは意外でした。
 対するBRKはディフェンスに定評のあるベテランのトーマスを八村にあててきました。前回と違い、チオッザからジョンソンにPGを変更しています。

 

 試合は八村がほとんどボールを触る機会がなかったことからスタートします。トーマスのディナイやポジション取りが上手く、ローポストで八村がポジションを取ろうとしても、なかなか上手くいきませんでした。ミスマッチが起きた際にボールを貰うと、積極的にダブルチームに寄ってくるので、思うようにシュートまで行けなかったシーンがいくつかありました。

 そうなるとオフェンスはトロイやトマブラが中心的になり、特にトマブラはシュートタッチが良く、ベルタンスが乗り移ったのではと思うほど3Pが決まりました。ネイピアは相変わらずピックしてもらってペネトレイトを仕掛けるものの、無理やり外に戻すといった場面があり、24秒ギリギリに他の選手がタフショットを打つことがありました。ボンガはハンドリングに難があり、ボールをロストしてTOと安定しませんでした。

 ベンチからはスミス、ロビンソン、ワグナー、パセリが出てきましたが、ワグナーは前回同様精彩を欠き、とうとうパセリに出場時間を取られてしまいました。スコフィールドも出場しなくなり、ほとんど8人ローテで回していました。

 

 対するBRKは、アレンが前半猛威を振るっていて、トマブラはポストディフェンスやリバウンドで負けていました。アレンがFTを貰う機会が多く、試合を通して10本のFTを得ていました。ただ今季のFT成功率は6割台だったはずが、今回の試合では10/10とパーフェクトに決めています。ここが従来の6/10であったらファールする意味はありましたが、100%なのは想定外だったでしょう。

 また、後半からはレバートとハリスを中心にオフェンスが展開され、特にレバートの1on1を全く止められませんでした。もともとエースムーブを今季からやっていましたが、それでももうちょっと何とかできなかったのかというレベルで対応できず、4Qでは点差を付けられてしまいました。

 

 前回のPHX戦と同様でしたが、PGをスミスにして流れが良くなったと思ったら、クロージングの4Q残り5分辺りになるとネイピアに戻すという指揮に疑問が残ります。ワンポゼッションゲームになると特にディフェンスが重要視されるだけに、ディフェンスレスなネイピアが務まるとは到底思えません。強いて言うならば3Pが打てるというだけで、成功率はそこまで高くないので、スミスの方がガードとしては安定しています。こういったところがブルックスHCの手腕に疑問が残るのではと思いました。

 

 個人的にクロージングの大事な時間帯は
 スミス、ロビンソン、トロイ、八村、トマブラ
 でいいと思っています。

今後はすべてPOを決めているチームで格上ばかりです。
八村は成長のため、他の選手は来季へのサバイバルとして、積極性を持って試合に臨んでほしいところです。