ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【2020/8/10】vs OKC戦

 バブル開始から一度も勝てていないWASですが、筆者自体もここまでの惨状は予想していませんでした。しかし、今回の試合はアダムスとノエルという主力のインサイドが欠場ということもあって少し期待していました。

 

 今回の試合のスタメンです。
 WAS:スミス、トロイ、ボンガ、八村、トマブラ
 OKC:CP3、アレキサンダー、ドート、ガリナリ、ムスカーラ

 

 WAS側としてはネイピアが怪我で欠場ということもあり、得点力に不安がありますが、OKCはインサイドが弱いので、トマブラとワグナーが奮起してもらうことが必須でした。

 

 しかし今のOKCをここまで引っ張ってきたCP3は偉大でした。
 自身は得点すらそこまで積極的に狙わないものの、インサイドとのP&Pでアシストを量産していました。かつ自分がシュートに行くときはほぼ確実に決めています。

 

 WASとしてはインサイドのスクリーンへの対処がおろそか過ぎて、何回も同じ手で3Pを量産されました。ガリナリ、ムスカーラ、ベイズリーの三人に1Qだけで9本の3Pをほぼオープンで打たれ、5本も決められています。
 HCやディフェンスコーチは何をしていたのでしょうか?前日にフィルムセッション含んだ練習をしていたそうですが、オフェンスもディフェンスも改善されていません。

 

 オフェンスは3Pラインの周りをパスでつないでいるだけで、守る側としてなにも怖くないオフェンスを展開し、24秒近くなると焦ってタフショットを打つ場面も何度か見ました。


 スコフィールドとグラントが途中から出てくると、いよいよオフェンスに手詰まり感が最高潮になります。フォワードとしてはアンダーサイズのスコフィールドがスクリーンをかけても、ダイブすることもポップすることもありません。コーナーで3Pを狙っていたのはいいですが、正直確率も良くないのでお荷物でした。グラントはボール保持時間が長く、たまにドライブで点を取りますが、ゾーンディフェンスにおいて穴になっていました。

 

 試合を見ていて、ここまでイライラすることは今までありませんでした。
 弱いというだけでなく、タイムアウト明けやQの入りで修正がまったくされていなかったことはチームとして良くなかったです。

 

 バブルであまり起用されなかったユートフが、短い時間ながら良い動きをしていました。ほかのメンバーがしなかったドライブへのカッティングなどオフェンスに連動性をもたらす動きをしたことで得点をしました。残念ながらバブルだけでの契約となっていますが、スコフィールドをカットして契約するのも有りだと思います。


 八村と同じ大学のウィリアムズも、オフェンスでこそ存在感はないものの、献身的な動きをしてくれるので、2way契約ですが次の試合でも起用してほしいです。ただシュートへの期待はあまりできないので、アウトサイドがある程度できるワグナーと一緒に起用するのがいいと思います。

 

 今回の試合でわかったことは、トマブラに再契約の価値はないこと、ボンガとワグナーは再びトレードで出されそうなこと、HC含むフロントの改善が必要なことです。

 

 まずトマブラですが、ウォールやビールといったP&Rを上手く使ってくれる選手がいないときはGリーグレベルだということがわかりました。アダムスとノエルがいない状況だったので、ポストプレイで積極的に点を取りに行ってほしかったのですが、押し込む際のドリブルが不安定で、まったく頼りになりませんでした。バブルで確率の良かった3Pも、体力の落ちた後半ではオープンでも0/4でした。使ってくれる選手がいないときにも貢献できるオフェンスでの価値がない限り、来季トレードに出される可能性は十分にあります。

 

 ボンガはガードをやっていたというにはハンドリングが悪すぎます。まだ20歳だからというのは理由になりません。ウォールとビールの体制は来季が勝負所になってきます。ボンガはオフェンスではコーナー3Pやリバウンドで貢献できますが、それ以上にディフェンスで足を引っ張っています。エースプレイヤーが多いフォワードというポジションで、安易に抜かれてしまうのでは話になりません。来季はベンチか、トレードの可能性大です。

 

 ワグナーはシーズンが進むにつれ酷くなってきた印象です。怪我前はポストプレイや3Pで点を取ってきましたが、バブルでのワグナーはあまりシュートを狙いませんでした。今回のOKC戦では12得点と良かったのですが、やはりディフェンスで穴となっています。これは以前から指摘されていたチャージングを狙いすぎていることです。また、トマブラ同様にスクリーンへの対応がおろそかで、簡単にシュートを打たれる場面が多かったです。来季はWASのFAやドラフトにもよりますが、インサイドの改善が必須なので、トレードに出される可能性は高いです。

 

 バブルではビールとベルタンスがいないことで、3Pの武器がなくなり、スペースが狭くなることでオフェンスでの停滞が不安視されました。しかし、ディフェンスでここまでひどくなることはさすがに予想できませんでした。前シーズンで指摘されたトランジションでの失点は今季は少なくなっています。これは多くの選手がディフェンスに戻るという意識が高くなったためです。しかし今季の失点の多くは、ヘルプでのコミュニケーションミスによるオープン3です。特にP&Rから展開されたボールムーブに対して、2人が同じ選手にヘルプに行ってしまい、フリーの選手が生まれることが頻繁にありました。


 バブルではそもそも誰もヘルプに行かず、完全に外でフリーの選手がいることもありました。いくら若手チームといっても、コミュニケーションミスは防ぐことができる部類の問題です。これはHC含んだフロントがしっかりとしたルールを作っていないor選手が理解していないことが原因です。特にHCに関しては前シーズンから解任を求めている筆者にとって、バブルでの失態は解任に大きく影響すると思っています。

 

 次はMIL戦ですが、シーズン1位を確定させているので、アデトクンポやミドルトンといった主力は温存されると予想します。負けることへの慣れというのは非常に良くないので、勝利を目指して頑張ってほしいと思います。