ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

ウィザーズが来季FAになる選手で欲しい人(フォワード編)

 バブルでウィザーズがシーズンアウトしてから始まったプレイオフは、例年になく1stラウンドから第7戦まで続くような激戦が繰り広げられています。文体が丁寧語だったりそうじゃなかったりと安定しない語り口調ですが、丁寧語のほうが書きやすいことに気付いたため、これからはそうしていきたいと思います。

 

 プレイオフに行けなかったウィザーズは、これからドラフトやFA、またはトレードでどういったチーム編成にしていくのか、非常に楽しみになってきました。それは、八村のルーキーシーズンでの成長や、完全復活?を遂げたウォールの帰還があるからです。

 

 そこで、今期で契約が切れてしまう選手の中で、個人的にウィザーズに入ってほしいフォワードの選手を紹介していきたいなと思います。

 

①Davis Bertans(WAS)PF

 一人目は、今季ウィザーズの試合を観ていれば、言わずと知れた存在のベルタンスです。スパーズからトレードでウィザーズに加入した選手ですが、とにかく3Pシュートが高確率で入り、そのシュートセレクションも強引なものもあるのに対し、それでもオープンの3Pとさほど確率が変わらないスーパーシューターです。

 今季は2ndユニットで貴重な得点源の一人になっていたベルタンスですが、今季で完全FAになります。そのため、様々なチームからオファーされている状態です。たとえばサンズやホークスといったチームからオファーされているようです。やはり3Pが中心となってきた現代NBAでは、ベルタンスのように高身長で確率の良いシューターというのは重宝されるのが現状です。

 しかし、ディフェンス面ではやや難があり、フィジカル的にインサイドを守るのはきつく、アウトサイドを守るにはアジリティが足りないといった弱点もあります。能力のほとんどをオフェンスにつぎ込んでいる尖ったステータスは、チームディフェンスがいいところでないと、なかなかのギャンブルです。

 来季の契約金は10~12milだと予想します。中にはそれよりも高額な契約を出すチームもあると思いますし、そうなるとサラリーに余裕のあるホークス辺りが持って行ってしまう可能性も十分にありそうです。

 

 

②Joe Harris(BRK)SF

 二人目はネッツで活躍した3Pシューターのジョーハリスです。昨年の八村も出場したワールドカップアメリカ代表としてプレーしました。そのワールドカップでは、1試合平均3.2本中1.6本成功と、なんと50%の確率で3Pを決めていました。NBAのシーズンでは1試合5.9本中2.5本成功の42.4%でしたが、この成績も非常に良いです。

 彼の良いところは、ボールを持ちすぎないところです。来季はウォールが復帰し、ビールとともにボールを持つ時間はチームでもかなりの割合を占めると思います。元のチームでボール保持時間が長い選手だと、ウォール&ビールのボール保持時間が長いことにフラストレーションが溜まることが容易に想像できます。しかし、ハリスは基本キャッチ&シュートがメインのシューターであるため、そのようなことは起きにくいのではと思います。

 すでにアービングやデュラント、レバートと高額契約を結んでいるBRKで、再契約は難しいと思いますが、上記3人はボール保持時間が長いため、その中でもレバートをトレードで出してハリスと再契約ということも考えられます。予想では12~14milくらいが妥当かなと思いますが、このくらいで取れるなら、ウィザーズも積極的に狙っていって欲しいところです。

 

 

③Torrey Craig(DEN)SF

 現DENでの貴重なディフェンダーであるクレイグは、ゲイリーハリスとともにエースキラーとして活躍してきました。特に1on1でのディフェンスに優れていて、彼にマークされた選手は、通常時よりもFG%が下がるというデータもあります。ちょっとそのデータに関してはどこで見たかを忘れてしまったので、載せることはできないのですが…。
 今季まだ続いているPOでも、1stラウンドでUTAと戦い、エースであるミッチェルを苦しめました。シーズン中はそこまでエースキラーとしての需要は高くはありませんが、POになるとエースにボールを託す時間が増え、特にレブロンやレナード、来季にはデュラントといったSF・PFにエースが多いNBAにおいて、ウィングの優れたディフェンダーというのは価値が高いと個人的に思います。
 ただ、クレイグの難点として、アウトサイドが苦手ということです。来季ウォールが復帰して、八村をそのままスタメン起用する場合、アウトサイドに期待できるのはビールくらいとなってしまいます。ここにクレイグのようなアウトサイドが苦手な選手が加わると、さらに縮こまったオフェンスとなりかねません。ドライブコースをウォールのために作りたいウィザーズとしては、これはかなり致命的で、欲しい選手ではあるものの、ウィザーズとしてはクレイグの優先度は他の欲しい選手と比較したら少し低いです。

 

④Jae Crowder(MIA)SF

 現MIAの控えSFとして活躍するハードワーカーなクラウダーは、今季MEMからトレードでMIAに移籍しました。彼の持ち味はすべての能力を兼ね備えた万能さで、かといって乱発や個人技に走るといったことも無いので、どのチームにもフィットすると思います。それに加えて、ルーズボールや、インサイドでリバウンド争いに加わるなど、ハードワークもしてくれるので、スモールラインナップでの活躍も見込めます。
 仮にウィザーズに加入するときの懸念としては、ウォールとの確執です。クラウダーがBOS在籍時に、試合中ウォールとトラッシュトークや乱闘騒ぎで揉めるときが多々ありました。選手たちがその辺上手く折り合いをつけることができるなら問題ないのですが、バチバチし合った選手同士が同じチームになるといった事例をあまり見ない気がするので、来季はクラウダー加入はないかもしれません。

 

⑤Maurice Harkless(NYK)SF

 現NYKのSFで、今季LACからモリスとのトレードでNYKに移籍しました。個人的にPORに在籍していたときのアミヌとのコンビが好きで、彼ら二人による硬いディフェンスは、リラード&CJのバックコートデュオの助けになっていました。バックコートデュオがエースのチームは、どうしてもガードがオフェンスでの負担があるため、ディフェンスにあまり力を割けないという面があります。当時のPORは、ハークレスとアミヌといった万能ディフェンダーを起用することで、オフェンスレーティングはリーグ3位、ディフェンスレーティングはリーグ16位と攻防ともに高い水準を持っていました。ウィザーズはPORと同様にウォール&ビールというバックコートデュオがエースのチームのため、ハークレスのようにウィングで頼れるディフェンダーはぜひ欲しいところです。またプレイオフでの経験も豊富なので、プレイオフを経験していない八村やその他若手にいい刺激を与えられると思います。
 ただ彼もアウトサイドがそこまで得意ではないし、アテンプトも多いわけではないので、クレイグと同様の理由で優先度は高くはないのかなと思います。

 

 

 ここまででSF・PFでほしい順としては、
 ハリス→ベルタンス→クラウダー→ハークレス→クレイグ
 です。

 

 以上がウィザーズが今期でFAになる選手で欲しい人(フォワード編)でした!