ウィザーズのお話

ウィザーズのお話

主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【2019-2020プレイオフ所感】

新型コロナウイルスによって一時シーズンが中断されたNBAでしたが、アダムシルバーを始めとして、NBA関係者たちの協力によりシーズン再開、そしてPOまで終わらせることに成功しました。再開後も徹底的な管理のもと、陽性者を出さなかったことは非常に良かったと思います。まずシーズン再開に向けて尽力してくださった方々に感謝したいです。

例年のPOでは圧倒的戦力のGSWが西を制し、レブロンがいるチームが東を制しって感じでしたが(昨季は違うのですが)、今季はどこが優勝するのか本当に予想がつかないくらい拮抗していたように感じました。

シーズン開幕前のファイナルに行ける可能性のあるチームのイメージとしてはこんな感じでした。

西
レブロンとADと愉快な仲間たちのLAL
②レナード・PGの談合フォワードデュオがいるLAC
③センター?なにそれ美味しいの?のHOU
④高地トレーニングで元気な若手チームDEN


①オフェンスはヤニスが突っ込む!以上だ!のMIL
②ディフェンスレスガード御用達のBOS
③ガード?なにそれ美味しいの?の超ビッグラインナップPHI
④レナードいないけど何とかなるっしょのTOR

個人的には談合してエースキャラが集まったLACは好きになれませんでしたが、優勝する可能性は一番あると思っていました。2ndユニットのルーやハレルもいましたしね。

しかし、結果的には西はLALが制し、東はMIAが制しました。
まずLACがCF行く前にDENに負けたことは開幕前は想像できませんでした。
まぁトレードデッドライン付近でロスターの変更もあって、バブルでもあまりケミストリーない感じを観ていたのでファイナルは厳しいだろうなと薄々感じてはいましたが。

また、東をMIAが制するのはサプライズ的なもので、バトラーがここまでエースとしてチームを引っ張ることが出来るとは予想できませんでした。そもそもルーキーたちがここまで活躍できるとは思いませんでしたし、トレードデッドラインでイグダーラとクラウダー獲得なんてずるいとしか言いようがありません!

POはなかなか集中して観ることはできませんでした。(ウィザーズ以外の試合は途中で飽きてしまうので…笑)
ただ、ファイナルだけは一応全試合観ました。

今回ファイナルを観ていて、チームのケミストリーとカルチャーは非常に重要なものだということを改めて実感しました。

個人的にもアメリカメディアにもシーズン開幕前は優勝候補筆頭だったLACは、ファイナルではなくCSFでDENに敗れましたが、その原因はケミストリーの構築不足だといわれています。
シーズン中の怪我のリスクを抑えるためや、POに入ったときにシーズンでの疲労を持ち込まないためにロードマネジメントをLACはレナードやPGに実施していました。
しかし、その結果はチーム内でのケミストリーが上手く構築できず、トレードでもモリスを途中で加入させたはいいものの、主力選手との同時起用時間が少なかったため、POではオフェンス停滞を引き起こす原因にもなりました。

その反面、LALとMIAはシーズン当初とはスタメンの変更などはありますが、主軸を変えるようなことはせず、非常に良いケミストリーを構築出来ていて、それもHC含めたフロントの手腕によるものだと思います。

LALはボーゲルHCの下、レブロンとADを中心に、他をディフェンシブなサポートメンバーで固めたチーム編成でした。
主にカルーソやグリーン、KCP、ハワードは非常に良いディフェンスをしていて、クズマやモリスといったフォワードは、レブロンとADを交代で休ませている時間帯の貴重な得点源でもありました
ロンドはさすがのベテランといった感じで、POに入ってからゲームメイクで存在感を現し、苦手だと思われていた3Pも40%を記録するといった良い誤算もありました。

MIAはバトラーとアデバヨをメインとし、そこに今季ドラフトされたナンやヒーロー、ダンロビといった若手(ダンロビは若手か?)を起用していくのですが、シーズン当初は再建の道を行くと思っていました。
しかし、若手が予想以上に躍進し、ドラギッチなどの控えも充実していることで成績もよく、トレードデッドラインでクラウダーとイグダーラを獲得したことで一気に勝負に出るようなロスターにし、結果的にファイナルまで行くことが出来ました。

試合を観ていると、ディフェンスのローテーションを実行する練度がウィザーズの5倍くらいあり、同じNBA選手でもここまで差があるのか…と絶望しました。ウィザーズが同じことできるようになるには、ウォールとビールが献身的になる必要があり、それはきっと無理だろうなと思います。

残念なことにファイナルではドラギッチとアデバヨが怪我をしてしまい、アデバヨは復帰したものの、怪我前と比較するとまったく動きが良くなかったので、オフェンスではバトラー頼みになってしまいました。

結果的にMIAはファイナルでLALに負けてしまいましたが、来季への期待度は非常に高くなったと思います。若手はファイナルという最高の舞台を経験して活躍したことで自信に繋がり、来季FAとなる選手が多いのですが、サラリーにも余裕があります。今回のファイナルを観てMIAに行きたいと考える選手も出てくるのではないでしょうか。
来季FAとなるMIAの中心選手はドラギッチとクラウダーで、恐らく再契約が濃厚でしょう。今季と変わらない戦力で来季を迎えることができれば再度東を制することはできるのでは…と同じディビジョンにいるウィザーズファンからすると恐怖でしかないです。

対してLALの中心選手は、ADとKCP、ロンドがPOで、ハワードとモリスがFAになります。ADは加入1年で移籍とは考えづらいので残留だと思いますが、KCPは今回の優勝を経て、自身を現状より高く評価してくれるチームがあれば移籍すると思います。
なんとか来季までは勝負できる年だと思いますが、2021年オフにはレブロンがPOでADがFAとなり、有望な若手がクズマとカルーソくらいしかいないため、暗黒期が再来するのではと思っています。指名権もないのでは…?



とそんな感じで今季プレイオフをかなり簡単に振り返ってみましたが、みなさんはどんな感想を持ったでしょうか?

来季のシーズンがいつから始まるかまだ不透明な状況ではありますが、ウォールが復帰するシーズンということで、ウィザーズファンからするとお預けされているような気持ちです。
最近またビールのトレードの噂が絶えないので、戦々恐々としていますが、きっと全部突っぱねてウォール&ビールのウィザーズが再始動するでしょう。というかそうでないとメンタルが大変なことになります。

ドラフトやFA戦線がこれから始まると思うと楽しみですね!

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。