ウィザーズのお話

ウィザーズのお話

主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【トレードは突然に】

2020年12月3日の木曜日

WASの看板でもあったウォールが、HOUとのトレードで放出されてしまいました。

 

WASを応援するきっかけとなったのがウォールとの出会いなので、

このニュースはかなり心身ともにダメージを受けました。

 

そんなウォールにハマったきっかけを振り返ってみたいなと思います。

 

【ウォールとの出会い】

NBAをちゃんと見始めたのはポールピアースがWASに来た2014-15シーズンからでした。
NBAはそれまで詳しくないものの、しっかりNBAを観る機会を大学生のときに得たので、せっかくならどこかのチームを応援しながら観たいと思い、いろんなチームを見てみました。

 

そこで出会ったのがウォールでした。
昔から得点よりもアシストするほうが好きだった自分にとって、ウォールのプレイを初めて見たときは、なんてすごい選手なんだとかなり衝撃を受けたことを覚えてます。
そんなウォールに憧れて、サークルのバスケでウォールが試合中の1on1でよくやっていたシザースステップの練習をしたこともあります。案外引っかかってくれるので今でもたまにやります。

 

そんなウォールを好きになった理由の一つに、2014年12月8日(現地時間)にあったBOS戦での出来事があります。


この日の試合前、2013年の春にウォールと知り合って友人関係となっていたマイヤちゃん(当時6歳)が持病のバーキットリンパ腫のため、この世を去ってしまったという悲しいニュースがありました。


それを聞いたウォールは、かなりショックを受けましたが彼女ために試合に出ることを選び、そして2OTの激戦の末、WASが勝利しました。この日ウォールは26点17アシストを記録する大活躍でした。


この試合は動画で観ていて、すげえめっちゃ活躍するじゃんと喜んでいましたが、裏でそんな状況だったことをまったく知らなかったので、試合後インタビューなどを見て驚きました。

 

そのときの試合後インタビューを聞くと、
「今日は感傷的な試合になった。親友マイヤのために戦った。彼女とは去年会って、良い友人だった。彼女は癌と闘ったけれど、克服出来なかったよ。タフな1日で、あまり言葉も発さなかった。今日の試合で着たジャージーは、彼女の家族にプレゼントする」
とウォールは話し、インタビュー中に涙が出てしまって言葉を詰まらせていました。

 

ウォールは選手として素晴らしいだけでなく、地域のボランティア活動に精力的に活動し、こうした一般の人たちとの交流を大切にしている人です。その鮮やかなプレーだけでもファンになっていたのに、そんな一面を見てからより一層ウォールのことを好きになりました。

 

 

【ウォールへのあれこれ】

それから毎シーズンWASを応援し、ウォールのプレーを見て、
「なんでオフボール動かないんだ!」とか
「TO多すぎだろ!」とか年々ウォールに対して文句を言うことが多くなりましたが、
好きだからこそウォールに期待をし、ウォールとWASの躍進を願いました。


このときにはすでにウォールだけでなく、WASというチーム自体も好きになっていました。
ウォール=WASというのが成り立つくらいには。

 

ただ2018年12月を最後に試合から離れている間に、ビールは成長し、八村がドラフトされ、マヒンミは契約最終年となっていました。
いやぁ時間が経つのは早いですね。

 

そのときもこのメンバーにウォールいたらなぁ…と思うことは多く、
ウォールの存在を忘れることはまったくありませんでした。
むしろ早く来季始まらないかなとさえ思っていました。

 

よくWASを知らない人からは不良債権だなんて不名誉な呼ばれ方をすることもあります。
TO製造機、オフボール絶対動かないマン、その他諸々
ですが数年とは言え、ウォールをずっと見ていた身からすると、そんなことは気になりませんでした。
いや、不良債権はスーパーマックス契約したあとすぐにケガしたからちょっと思ってたけどさ。


けどそれはウォールなら復帰したら必ずそう思っている人たちを見返してくれると思ってネタにしていました。
だってアキレス腱千切れたからってあの視野の広さがなくなることなんてないし、ウォールの良さはP&Rでの駆け引きだったしね。

 

一時期それこそHOUへのトレード説が最初出たときは鼻で笑いました。
そんなのあるわけないじゃんと。
だって来季から復帰するんだぞ?と。
それでもトレードされないかどうか不安でTwitterにかじりついて熟睡できない日々が続きました。

 

 

【え、ウォールがトレード…?】

そしてトレードは突然、FAが落ち着き、さぁトレーニングキャンプだという時期になって起きました。

 

このときは仕事中で、たまたまヤフージャパンを見ていて知りました。
本当に理解したくないときって情報が頭に入ってこないもんなんだね。
頭がフラフラして、動悸が激しくなり、気持ち悪ささえ感じました。

 

急いでトイレにかけこみ、Twitterを見て本当かどうか確認しました。
wojのツイートとみんなの反応を見て本当のことなんだと実感するとともに、泣きはしなかったですが、泣きそうにはなりました。

 

シェパードが「WASはビールのチーム」発言を受けて、ウォールがトレード志願をしてという報道でありましたが、結局ウォールがトレード志願したのかどうか噂レベルの情報しかなく、真偽はわかりませんでした。

 

ただ個人的にはトレード志願したことは本当だと思います。

ケガしたことは本人の責任があることは間違いないですが、来季から復帰して優勝を狙うぞってタイミングにこんなことを言われたら、誰だってチームは自分に期待していないんじゃないかと疑心暗鬼にならざるを得ません。

 

 

NBAという世界はとてもビジネスな側面が強く、フランチャイズプレーヤーという言葉もほぼ死語のようになってきました。


けどウォールは、ずっとウィザーズという組織とワシントンDCという地域に貢献したいと言っていたからこそ、今回のトレードが非情なトレードのように感じてしまいます。
シェパードのチーム構想がわかるだけにあまり強く言えないのがもどかしいです。

 

 

【これから】

ウォールはHOUに行ってしまいましたが、変わらずWASを応援していくし、もちろんHOUの試合も追っていきたいと思います。
やっぱりウォールが動いている姿を見たいのが一番ありますしね。


個人的にハーデンとの相性も気になるし、旧友のカズンズとのプレーも気になります。
特にこれまでAllNBA級の選手とプレーすることが無かった(過去にはあったのかもしれませんが)ウォールが、そんな選手とどんな相乗効果を生んでくれるのか楽しみです。

 

本当にウォールがHOUに行ってしまったのは残念ですが、
応援するチームが増えるのはNBAを楽しむ上では良いことでもあります。

 

2日経ってようやく気持ちがおさまってきたので、
簡単にウォールへの気持ちを書かせていただきました。