ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【2020-12-24 vs PHI】

待望の新シーズンが始まって、WASの初戦は補強におおよそ成功したPHIでした。
リチャードソンやホーフォードをトレードして、カリーやグリーンといったシューターを揃えたことで、シモンズの能力を最大限発揮できるようにした布陣です。

 

対してWASは八村が目の感染症で欠場という幸先不安なスタートをすることになりましたが、復帰したらめちゃくちゃ働いてもらいましょう。

 

八村の欠場を受けてのスターターは、
ウェストブルック、ビール、ボンガ、アブディア、トマブラ
でした。

 

アブディアがスターターの座を取ったのは喜ばしいことですが、まさかのボンガがスターターに来るとは思いませんでした。
ただ、主張が少なく、オフボールでも貢献できるボンガなので、ウェストブルックやビールと一緒に出る時は最適かもしれません。

 

 

・前半
スターターの調子はウェストブルックのシュート以外は良く、連携も初戦にしては悪くなかったように思います。
PHI側が良くなかったのはありますが、エンビートへのダブルチームの仕掛け方が上手くいき、特にビールやアブディアのディフェンスが良かったです。

 

しかし、2ndユニットの時間になってからが地獄の始まりでした。
ブルックスHCはプレシーズンから3ガードという戦術を起用していましたが、アウトサイドの無いウェストブルックやスミスを同時に起用する頭のおかしいことをしていました。

 

せっかくメンバー的には強い2ndユニットだったのに、メンバーの組み合わせでここまでひどい結果を残せるHCはリーグ随一といってもいいでしょう。
単純にスミス、ネトorタケシ、トロイ、ベルタンス、ロペスorワグナーで良かったと思います。

 

結局前半はベルタンスの3連続3Pとかいうチート級の得点に救われた形で何とか1点リードで前半を終わらせることができました。

ただ、PHIのミルトンやコークマス?(読み方がわからん…)のアウトサイドにやられまくり、なんでそこフリーにしたん?っていうディフェンスの粗が目立った前半でもありました。
まぁそのほとんどはベルタンスが通行フリーのディフェンスでぶち抜かれたりした結果なので、やはりノーガード戦法が課題となりそうなシーズンになりそうだと早くも思いました。

 

 

・後半
後半も3Qは非常に良く、PHIのシュートがまったく入らないのもありましたが、メンバーのバランスやスターターに戻ってからが良かったように思います。
ただウェストブルックやビールのTOがお互い3つずつ3Qだけで記録したのは不味いです。
ウェストブルックはもうそういうものとして見ればいいですが、ビールのTOは昨シーズンから改善されておらず、無理にスプリットで抜け出そうとしてファンブルする癖があります。

 

4Qは地獄の再来でした。
ウェストブルックとスミスの同時起用から、3ガード起用でまたしてもリードを溶かし、ついには逆転されて追う展開となりました。

 

なぜアウトサイドに難のある2人を同時起用しようと思ったのか、ネトは完全にコーナー待機でまったくオフェンスに参加できずに終わってしまい、3ガードの意味を完全に失くしてしまいました。

それならウェストブルックとネトの2ガードにして、アブディアやトロイ、ボンガのうち2人のウィングを起用し、センターをロペスかワグナーにしたほうが良かったです。
この試合に限ってはスミスの調子が悪く、HCは臨機応変に対応して、スミスを出さない選択を取るべきでした。

 

最後はウェストブルックとトマブラのコミュニケーションミスでシモンズにゴール下オープンショットを献上して終わりました。
唯一可能性のあった最後のオフェンスはなぜかトマブラの3Pという意味の分からない終わり方をしたため、憤死した人の気持ちがわかりそうな瞬間でした。

 

 

・まとめ
今回の試合は、完全にHCの采配ミスで負けました。
試合後のインタビューで、あたかも自分には責任はないようなことを言っていたので、一発殴らせてほしい切に願います。

 

ただ、良かった点もありました。
ルーキーのアブディアのバスケットIQの高さが非常に高いことです。
プレシーズンでも随所にそのIQの高さは出ていましたが、PHI相手にも臆することなく、攻守ともにかなりの貢献をしてくれました。
ただシモンズ相手にTOしたのはルーキーらしさを感じましたが。

 

もう一つは、八村不在の影響力です。
終盤になると「八村出てる?」となるくらい存在感を失くしますが、やはり昨シーズンにセンターとしてエンビートに仕事をさせなかったことは大きいです。
エンビートがまったくチェックにいかなかったこともあるとは思いますが、ミドルレンジからもシュートがかなり決まったことも、今のインサイド陣にはできないことでした。

今のインサイド陣に八村が加われば、編成に悩むくらいに層が厚いのでは?と思います。
その編成ができないのが今のHCです。残念。

 

最後は、ケミストリーがまだ構築できていないPHIではあるものの、上位シード狙えそうなチーム相手に、途中までリードできていたことです。
カリーとグリーンは新加入のため、まだそこまでシモンズにフィットしてないように見えました。
それでもスーパー活躍をしたエンビートに対して、ビールとアブディアがダブルチームで囲んだときはそれほど仕事をさせなかったことは良い収穫です。
ロペスがついていたときなんかに打ってたミドルシュートもいつもあんな決まるとは思えないしね。

 

最後の最後はウェストブルックとトマブラのやらかしで終わりましたが、久々に見ごたえのある試合でした。
やっぱりシーズン始まってWASの試合を観ることができるようになったのは良いですね。

 

ただ、お願いだからHCを替えてほしい、ついでにACとかも総入れ替えしてほしい。
これだけはシーズン中ずっと言いそうな気がします。

 

次からは昨シーズンにシーズンスイープをされたORLと2連戦です。
果たしてWASの初勝利はいつになるのでしょうか!

 

p.s.
ミルトンの±が+33で、
グリーンの±が-27ってすごくない?