ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【プレイオフ1回戦 vs PHI①】

劇的なシーズンを経て、激闘のプレイイントーナメントを勝ち上がり、なんとか第8シードでプレイオフに行くことができたWASですが、1回戦の相手は第1シードのPHIです。

初戦は日本時間5/24 2:00という優しくない時間でしたが、PHIも優しくありませんでした。現実は厳しい。

 

WASのスタメンはいつも通りです。
WAS:ラス、ビール、ネト、八村、レン
PHI:シモンズ、カリー、グリーン、ハリス、エンビート

 

・前半
ビッグラインナップのPHIに対して、なぜか3ガードを用いるスコブルの思惑は本当にわからず、頻繁にハリスにミスマッチを誘発され、堅実に得点されていきました。
エンビートに対しても、中途半端なダブルチームを仕掛け、間を簡単に割られてしまい、これまた簡単に得点を許していました。

 

この辺の守り方に関しては、レギュラーシーズンもそうでしたが、なぜわざわざミスマッチが起こりやすい3ガードを起用するのかの理由がわかりませんし、トランジションバスケをしたいならディフェンスのやり方を考えないとトランジションバスケがそもそも発生しません。
こういった戦略の無さがスコブルなので早くFireしろと思っていたのですが、その思いは今シーズン届きませんでした。伝われ、この思い!

 

1~5番まで守れると評された八村でしたが、ハリスをまったくと言っていいほど止めることができず、とうとう正規の4番まで守ることができなくなってしまいました。
いや、元々オフボールのディフェンスはクソだし、オンボールも言うてそこまで上手くないよね?
相性の問題もあって、レナードやレブロン、ヤニスといったアジリティはそこまで無い選手をつくのは上手いけど、単純に早いフォワードなんかはまったく止められないイメージ。

 

ただレンの活躍が良く、エンビートのファールトラブルを引き出し(なお自分もファールトラブル)、エースをベンチに追いやることができました。初POとは思えない。

そしてここ最近の試合で活躍していたイシュ神が今回の試合でも降臨し、2ndユニットの時間帯になるとベルタンスの2本の3Pと、ガフォードのダンクがあったりして10-0のランに成功し、なんとか28-27と1点差リードで終えることに。

 

ただ2Qになってもハリスを止めることができず、2Qで16点と大暴れ。
一方、他のPHIの選手は試合勘やシュートタッチに苦しみ、レギュラーシーズンではボコボコ決めていたミルトンやコルクマスがポコポコ3Pを落としてくれました。

ハリスには前半だけで28点も決められ、まるでエンビートを抑えた意味がありませんでした。
この日のベルタンスガチャはSSRで、3Pが3/4と絶好調なのに62-61とこれまた1点差しかつけられず、後半に持ち越し。

 

・後半

後半はもうファールトラブルは関係ないと言わんばかりにエンビートがインサイドを蹂躙してきました。

レンやガフォード、なぜかベルタンスがファールをしても止められず、計8本ものフリースローを与えてしまいました。

 

しかも勝敗のターニングポイントはおそらく3Qで、エンビートだけでなく、トランジションバスケをPHIから受けてしまい、ハリスやカリー、そしてグリーンに立て続けに3Pのラッシュを食らってしまったことで、14-4のランをされてしまいました。

 

WASがやりたかったやつ~と思いましたが、ディフェンス頑張らないし、シュート打ったラスやビールがハリーバックしないからね…。

そんなこんなで3Qは93-99で終了。

 

4Qはフック船長ことロペスのフックショットが3本連続で決まり、その後もじりじりと点差を4点差まで詰めたりしましたが、事件は5点差の残り37秒に起きました。


オフェンスへの切替でガフォードからパスを受けた際に、サイドラインを踏んだとされ、アウトバウンズを取られるTOVをしてしまったのです。

ここで2点でも決められていたら3点差になるし、その後はシモンズにファールゲームを仕掛けていれば逆転の可能性は十分にありました。

 

そしてなぜかエンビートがTOVをしてくれて、本当に本当のチャンスとなるラストポゼッションとなるWASのオフェンスではまさかのラスの3Pで終演。
なぜ今日3Pが当たっていた八村ではないのか…。
しかもビールやベルタンスですらないという…。
ファールゲームを仕掛けるものの、タイミングが遅かったので投了。

 

結果的には118-125で負けました。ちゃんちゃん。

 

・終わり
レイオフになるとディフェンスがかなり重要となると言われていますが、ここまでそれを痛感するとは思いませんでした。

 

ラスは疲労なのかどうか知りませんが、オフボールでのディフェンスが完全に足を引っ張っており、ディフェンスローテーションには参加せず、ゴール下でリバウンド取れないかなーって見てるだけでスクリーンアウトもしないので、オフェンスリバウンドの意識の高いPHIに対して無力でした。


ビールはビールでシュート時のファールを取ってもらえないことを審判に抗議してディフェンスに戻らないこともあって、アウトナンバーができやすい状況でした。それはラスもそうなんだけどね。

 

エース2人のディフェンス意識がプレイオフなのにも関わらず、シーズンと同じように低いままで勝てるわけがありません。
オフェンスでの負担がかかっているというならパスを散らして八村やインサイドにシュートを打たせるよう指示をすればいいのに、フロント含めてそれは一切しないからラスとビールがアイソで勝手にスタミナを消費して自滅しているようなものです。

 

普通の第1シードと第8シードの試合と比べれば善戦したのでは?と思う人もいるかもしれませんが、PHIは1週間空いた状態の試合で、3Pもほとんど入らなかった結果を見れば、相手の試合勘が無い初戦を落としたのは非常にきついです。

個人的にも2勝できればいいな…とは思っているものの、今回の負けは勝てそうな試合だっただけに結構ショックでした。


戦略性と対応力が求められるプレイオフで、ここまでHCの無策さを痛感するとは…。
実際スウィープ濃厚な感じが漂っているので、来季もいるギルなんかにはプレイオフの機会を積ませてあげてほしいです。
なんならギルは結構シモンズやハリスに対して良い働きをしてくれる気がするのですが。

 

次の試合ではスタメンand選手起用や、マッチアップの仕方に注目したいと思います。
今日と同じだったらプレイオフはもう諦めます。