いったい何日前の試合を書いているんだと思いながら、今回の試合について書きました。
リアタイできなかったし、最後の試合だったしね…。
後で観るのも少しためらっちゃいました。
さて、前回の試合でふくらはぎを痛めてしまったベルタンスは、今回の試合を欠場しました。シーズン中にケガした場所と同じだったそうで、来シーズンまでにはきちんと治してほしいですね。なんせ「あと4年」もWASにいるのだから…。
さて、前回は3ガードをやめてSFにベルタンス、PFに八村を置いたラインナップはどうなるのかと思いましたが、なんとGame3までけちょんけちょんにされたネトを入れた3ガードに戻りました!
あれれ~、スコブルは記憶をDCに忘れてきちゃったのかな??
対するPHIはエンビートがケガにより不出場で、シモンズをセンターとするスモールラインナップを敷いてきました。
WAS:ラス、ネト、ビール、八村、ガフォード
PHI:カリー、サイブル、グリーン、ハリス、シモンズ
・前半
WASは相手がスモールラインナップにも関わらず、特にディフェンスで工夫することなく、ガフォードがシモンズをつくことになりましたが、シモンズもしくはスイッチでハリスなどにスピードのミスマッチを強いられる場面が多く、ガフォードはまったく対応できませんでした。エンビートの早さにも対応できていなかったので予想通り。
ビールに対してPHIはサイブルをつけていて、シモンズにつかれているはずのガフォードがピックに来るという杜撰なオフェンスデザイン…。
サイブルとシモンズというPHIで一番ダブルチームされたくないのに自ら虎穴に入りに行く驚きの戦術でした。
普通にカリーにつかれてるやつが行けや!
ただなぜか7点リードで1Qを終えられそうだったのですが、2ndユニットの時間帯になると、今までその時間帯でリードできていたWASのはずがどんどん追いつかれ、結果29-29の同点でフィニッシュ。
ラスが最後のオフェンスやるの本当に止めない??
1Q途中から2Q前半まではWASの十八番である3ガードを、PHIはマキシー、ヒル、ミルトンと対抗するように並べ、それが意外にも機能していました。
ただビールが戻るとシモンズが出てきたように、しっかりと柔軟な対応ができてます。羨ましい。
ディフェンシブなプレイヤーで固めたPHIのラインナップに対し、
WASはアウトサイドが無いため、タフなミドルばかり打つようになってしまい、苦戦します。
なんとかラスがガフォードにパスを出して押し込んでもらうので精一杯。
2Q残り3分からスコブルはギャリマシュを出してハックアシモンズを仕掛けます。
なんでこのタイミング??
しかもギャリはファール要員なだけで、コーナーにいますが一切パスは来ず…。
かわいそうなギャリ。
前半最後のほうはラスのミスが目立つように。
不用意なターンオーバーからオフェンスファールなど盛りだくさん。
この辺もっと落ち着かせられるベテランがいればなぁ。
ダニグリの活躍もあって63-65で前半終了。
・後半
3Qはカリーを止められず、連続して得点されます。
ネトのディフェンスが特別悪いわけではないのですが…。
オフェンスはビールがトップから攻めるのみで、まったく工夫がありません。
しかもドライブ時にダブルチームで寄ってくるのに、捌かないのでタフショットを強いられます。
なお決める模様。
ただ同じことを何回もやるので、PHIも簡単にスティールしてビールのTOVを誘います。
勝手に自滅してくれるから楽だよね。
ビールの3Pに対し、シモンズがチェックに行ってエアボールにしましたが、触ってないアピールでリバースHCにチャレンジ要求をしましたが、チャレンジしませんでした。
そしてなぜかそのタイミングでTOを取る名将スコブル、思わずラスも「え、なんで?」みたいな顔をしていたので名将すぎて理解されません。
インスタントリプレイで判定が覆り、TOを取らなければ確認されなかったのでは…?と思ってしまいます。
その後はハワードを止められなくなり、オフェンスリバウンドからファールドローでフリースローを4/6で決められました。
ロペスもレイアップをブロックされたりなかなか厳しい結果に。
ラスとイシュの2ガードに+ビールだと、ラスとイシュのマークマンは完全に外を捨てられるので、ビールには厳しいマークに行きます。
なのにビールは捌くことなくシュートまで行き、外すという謎オフェンス。
その結果ずるずると離されていき、94-103で3Qが終了しました。
4Qの最初は2-3ゾーンをやり始めたWASでしたが、スクリーン1つで簡単にコーナー3Pをコルクマスに決められました。
ラスさんのオフボールディフェンスは1級品だぜ。
しばらくは点差は変わらず12点差をうろうろし、ビールが流れをつかみそうでつかめない感じでした。
点差が離れているのに、3Pのないラスとイシュを並べる布陣を続けるスコブル…
そしてじわじわと16点差となりTOを取りますが、もう駄目でした。
残り4分を残し、21点差になったのでラスとビールを下げてガベージタイムとなり、POに全然出られなかった選手のお披露目会と化すことに。
結果的に112-129で完敗を喫したWASは、1-4でPHIに負け、PO敗退となりました。
・総括
今シーズンWASをPOまで引っ張っていったラスとビールでしたが、最終戦ではガス欠したのか、オフェンスでもディフェンスでも集中力が落ちてしまったような場面が見受けられ、TOVを増やしてしまいました。
今シーズンPOのスタッツ
ラス:37.2分、19.0点、10.4リバウンド、11.8アシスト
ビール:39.0分、30.0点、6.2リバウンド、4.2アシスト
と2人ともスーパーな活躍ではありましたが、中身をよく見ると、
ラス:FG%=5.6/16.8→33.3%、3P%=1.0/4.0→25.0%、4.2TOV
ビール:FG%=11.2/24.6→45.5%、3P%=1.4/6.4→21.9%、4.0TOV
とやばいスタッツが記録されています。
その点、PO初経験の八村は
八村:34.6分、14.8点、7.2リバウンド、1.0アシスト
FG%=5.8/9.4→61.7%、3P%=1.8/3.0→60.0%、1.0TOV
とレギュラーシーズンより良いスタッツを記録していました。
そのシュートアテンプトの多くはゴール下と3Pが51%と半分を占め、シーズン中にやっていたミドルからのプルアップなどは打ちませんでした。
効率よく得点できていた八村にもっとパスを供給し、カリーなどのガード陣へのミスマッチをもっと狙わせてもよかったのではないかと思います。
せっかくパスを貰ってもいかにビールに渡すかを考えるばかりだったので、パスフェイクからのドライブを混ぜても面白そうでした。
そういった変化を加えることで、相手もそれに対応しようとし、その結果ビールへの圧力が多少なりとも減るんじゃと思いました。
まぁオフェンスデザインが貧しいのはシーズン中からわかっていたことですし、スコブルには期待していなかったので、こういう結果に終わるのは必然っちゃ必然です。
ただ采配に関しては、いまだになぜハッチソンやギルを使わなかったのかは謎でした。
これで今シーズンは終わりとなりましたが、ラス&ビール体制やHCの人選、ドラフトなど来季に向けた動きが大きくなるオフシーズンとなりそうです。
来季に切り替えて、これからはPOでどこが優勝するのか観ていきたいと思います。