今回は9位以降のチームのオフシーズンを見ていきたいと思います。
昨シーズンの順位を確認しましょう。
UTA(52-20)
PHX(51-21)
DEN(47-25)
LAC(47-25)
--PO上位の壁--
DAL(42-30)
POR(42-30)
LAL(42-30)
GSW(39-33)
--PO進出の壁--
MEM(38-34)
SAS(33-39)
NOP(31-41)
SAC(31-41)
MIN(23-49)
OKC(22-50)
HOU(17-55)
では見てみましょう
・MEM
FA戦線になかなか動きを見せなかったMEMでしたが、他のチームが落ち着いたころに一気に動きを見せました。
まず先発センターだったヴァランチュナスをトレードで放出し、代わりにスティーブン・アダムスを獲得しました。
その後、エリック・ブレッドソーもトレードで放出し、パトリック・ビバリーとラジョン・ロンドを獲得、そしてすぐにそのビバリーを放出し、ジャレッド・カルバーとジュアン・ヘルナンゴメスを獲得しました。
そのほかにも細々としたトレードがあって、書ききれませんが、トレード巧者な印象を受けました。
メインとなるモラント、ブルックス、JJJなどのコアはそのままに、控えの層を厚くした感じです。
ただ、個人的にコンリー時代から強豪だけど優勝のイメージが湧かないチームの筆頭で、来シーズンにはJJJの契約最終年ということもあり、勝負にかけなくて大丈夫か?と思ってしまいます。
2年後にはモラントのルーキー契約も終わってしまい、順当に行けばMAX契約なので、サラリーに余裕がある時期はもうすぐ終わります。
来シーズンのTDLに大きく動きそうな気もしているので、それまで楽しみにしましょう。
メンバーは少し層が厚くなって安定感もありそうだし、昨シーズンのプレイイントーナメントではGSWに勝てるだけの力はあるので、来シーズンもプレイイントーナメントに参加できる順位には入ってきそうです。
8~10位くらいかな。
・SAS
ガード過多すぎた昨シーズンでしたが、とうとうコアだったミルズ、デローザン、ゲイが移籍してしまったので、世代交代が急激に進むようになりました。
FAではブリン・フォーブス、ダグ・マグダモット、ザック・コリンズ、ジョック・ランデールを獲得し、デローザンのトレードでサディアス・ヤングとアルファーク・アミヌを獲得しました。
わがWASからはなぜかチャンドラー・ハッチソンを送っており、ウィングが充実したラインナップとなりました。
ただ中堅どころが多く、エースらしいエースという選手がやや昨シーズンよりいなくなったので、マレーやケルドン・ジョンソンなどの若手の奮起が必須です。
厳しいウェストなので、正直このメンバーじゃPO当落ラインまで行くのはかなり厳しいと思ってます。
ポポビッチはいつまでHCやるんだろうか。
ポポビッチの勇退がタンクする合図だと予想しています。
順位的には12~15位あたりかな。
・NOP
2019年のドラフト1位のザイオンを獲得してから2年経ちましたが、POには依然として出場できていない苦しい時期が続いています。
イングラムはスコアラーとして成長し、ザイオンも経験を積んできているので、そろそろPOもしくはプレイイントーナメントに参加できる順位にまで上がりたいところですね。
そんなNOPはオフシーズン結構忙しく、
フロントではHCをPHXのACだったウィリー・グリーンを採用し、そのコーチングスタッフにダントーニとGSWで7シーズンAC経験のあるジャロン・コリンズを加えました。
そしてロスターのほうでは、MEMのところでも書きましたが、スティーブン・アダムスをトレードし、ヨナス・ヴァランチュナスを獲得しました。
加えてその3角トレードでCHAからデボンテ・グラハムも獲得できました。
また、CHIとのトレードでトーマス・サトランスキーとギャレット・テンプルを獲得しました。
元WASの2人なので、ぜひNOPでも頑張ってほしいです。
もしくはWASに戻ってきてほしい。
結果、ザイオンとイングラムを中心としつつ、昨シーズンよりも良いロールプレイヤーを揃えることができたように感じます。
上手く戦術がかみ合えば、ウェストのダークホースとなり得る可能性は十分あるように思います。
ただウェストは強豪揃いなので、NOPだとどんなに上手くいっても8位くらいかなぁ。
・SAC
ふん!キングスって言うのかい?贅沢な名前だねぇ!
今からお前の名はタンクスだ!
と長年暗黒期を過ごしているSACは、今後どうして行くのでしょうか…。
SACはまずオフシーズンにFAとなるリショーン・ホームスと再契約し、3角トレードでトリスタン・トンプソンを獲得しました。
そして元WASのアレックス・レンとも契約し、ガチムチセンターを揃えました。
モー・ハークレスとも契約し、ロスター的には良さそうな感じがしますが、なんせフロントがSACクオリティなので、HCはルーク・ウォルトンのままだし、昨シーズンWASのディフェンスを担当していたACを採用しました。
あのWASのディフェンスを見ていた人たちはわかるでしょうが、そんなACを採用したSACは暗黒期が続いてしまうことが予想されます。
ただ、PHIのベン・シモンズがトレード希望を出しており、そこにSACが参加するのではという噂も出ています。
候補的にはバディ・ヒールドやディアーロン・フォックスが対象ですが、フォックスはフランチャイズプレイヤーなのでなかなか難しそうです。
しかし、ガチムチセンターしかいないSACにシモンズが合うのかどうかは疑問なので、おそらく手は出さないんじゃと思ってます。
順位的にはまぁ12~14位くらいかな。
・MIN
気候的にもチーム的にも冷えっ冷えのMIN。
果たしてそこに希望はあるのだろうか。
カール・アンソニー・タウンズとディアンジェロ・ラッセルという2015年のドラフト1位と2位を2年前に運良くそろえることができましたが、昨シーズンはまったくそのコンビを活かせず、タンクしてないのに弱いという結果に。
2020年のドラフト1位のアンソニー・エドワーズは悪くないですが、まだまだ成長途中といった感じで、チームを引っ張っていけるレベルにはないです。
オフシーズンにはリッキー・ルビオをトレードし、CLEからトーリアン・プリンスを獲得し、ジャレット・カルバーとジュアン・ヘルナンゴメスをトレードして、パトリック・ビバリーを獲得しました。
ディフェンシブな2人を集めることができたのは良かったと思います。
BKN時代のラッセルみたいに、アトキンソンシステムがあれば面白そうなMINですが、今のMINにそんな戦術はおそらく無さそうなので、まずフロントをどうにかしなきゃいけないのでは?
ただMINもシモンズ獲得候補の1つらしいので、もし成立すれば、良いアクセントが加わり、面白いチームになりそうな気もします。
現時点では昨シーズンとあまり変わらないかな…。
予想は11位~13位くらいです。
・OKC
タンクしてタンクして、カニングハムを逃したOKCは再びタンクの道へ…。
もはや指名権を1番集めればNBA優勝だと思っていそうな節もあるOKCですが、来シーズンもタンクしそうな雰囲気が感じられます。
シェイ・ギルジャス・アレキサンダーと5年172milで再契約し、OKCの中心はSGAだと示しましたが、なんだか普通にトレードされそうだと思っているのは僕だけでしょうか?
OKCファンでなきゃあまり試合見ようと思えないロスターなので、正直SGAとドートくらいしか選手がわかりません。
うーん、あまりにも書くことが無い。
普通に来シーズンは最下位だと思ってます。
・HOU
大正義ウォールがいるので優勝です。
というのは冗談で、昨シーズンはハーデンやオラディポの移籍から、主力の安定しない健康状態など怒涛の連続で、新任のサイラスHCが可哀そうなシーズンでした。
CLEからほぼ無料で貰えたようなケビン・ポーターjrは大当たりで、素行に難があったようですが、ギャングスターのウォールぱいせんの前では大人しかったようで(適当に言ってます)、プレーの面ではポテンシャルの塊っぷりを見せつけました。
ドラフトでは2位指名のジェイレン・グリーンと16位指名のアルフレン・サングンを獲得し、サマーリーグではなかなか良い活躍をしたそうなので、期待できるルーキーとなりそうです。
FAではデイビット・ヌワバくらいしか来なかったのですが、CHIからお金だけでダニエル・タイスを獲得できたので、かなりお得でした。
ウォールやKPJ、DJオーガスティンのバックコード陣、ウッドやタイス、テイトのフロントコート陣は安定しており、そこにハッスルしてくれるハウス、ヌワバ、KMJは良いバランスだと思います。
ルーキー達がどれだけそこに+@で活躍できるかわかりませんが、全員健康状態を維持できればもしかしたらもしかする可能性は十分にあるんじゃないでしょうか。
まぁウォールやウッドが70試合以上出れる気はまったくしないのですが。
ともあれ、ウォールがいるので来シーズンはちゃんとHOUも見てみようかなと思っているので、ぜひとも頑張ってほしいところです。
順位的には1番読めないかもしれません。
全員健康ならプレイイントーナメントの順位まで行けそうな気もするし…。
・まとめ
ウェストはイーストと異なり、下位チームが上に行けそうな可能性を秘めてるところがあまり無いのがつらいところです。
というかPO進出チームがどこも固いという言い方のほうが正しいかな。
個人的にはHOUがダークホースになってほしいですね。
決してウォールをバイアウトなんてせずに。