ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

シーズン11試合目 vs CLE

今シーズンのサプライズチーム同士の戦いがとうとうやってきてしまいました。

特にCLEは何人ものビッグマンをロスターに揃え、「デカいは正義」的な感じで、ある意味ネタで注目はされていましたが、ここまでスタートダッシュに成功すると思っていた人は少ないのではないでしょうか?

 

ただ今回の試合に限ってはラブとマルカネンがコロナのプロトコルで欠場しており、さらにはセクストンがケガによって長期離脱を余儀なくされたそうです。

こちらとしては勝たなきゃヤバい状況なのですが、何といってもインサイドに不安のあるロスターなので、それでも危機的状況なのは変わりありません。

結局まだインサイドは補強してないしね。

 

今回のスターティングメンバーは

WAS:ディンウィディー、ビール、KCP、クズマ、ガフォード

CLE:ガーランド、オコロ、ウェイド、モブリー、アレン

です。

 

昨シーズンならオスマンがスタートSFな立場だったけど変わったんだね。

ウェイドは名前だけレジェンドだったので覚えていますけど、プレーはまったくわかりません。

では見てみましょう。

 

前半

1Qの入りはお互いシュートを外し合う、譲り合いの精神が発揮され、半分の時間が過ぎても10-6とロースコアな展開でした。

まぁ両者ともディフェンスを頑張ってきて勝率を上げてきたからね。

特に3Pが入らないビールにとって、インサイドにアレンが待ち構えていて、マークマンにはオコロだとなかなか厳しいです。

 

2ndユニットの時間帯になると、いつものようにネトが縦横無尽にドライブでかき乱そうとするのですが、やはりインサイドにビッグマンがたくさんいるCLE相手だとレイアップまで行くのは容易ではありませんでした。

しかもネトはそこまでパススキルがある選手じゃないので、TOVやタフショットをしてしまったりと持ち味を活かせませんでした。

 

1Qからほぼフル出場のアレンにはペイントエリアを支配され、オフェンスリバウンドを3本も取られてしまいます。

さすがのクズマやアブディヤも、こうした純センターには敵わず、いつものようにはリバウンドを取ることができなかったです。

やっぱり7フッターのセンターは必要だよ…。

 

1Qはガーランドのブザビ3Pで終わり、24-22と2点差リードとなりました。

もったいねぇ。

 

2Qに入ってもシーソーゲームが続き、残り3分を切ったときにアレンがガフォードとの1on1で、強烈なダンクを食らわせました。

これはTop10ハイライトに載るんだろうな~。
その後にビールの不用意なパスでTOVとなり、スティーブンスに速攻ダンク+1をお見舞いされます。


これで流れがCLEにわたってしまい、WASとしては苦しい展開に…。
ただアンセルドはこういうときにTOを取り、ボールをコントロールできるディンウィディーを交代で入れたのはさすがですね。

 

なんとか流れを引き留めたまま2Qを終えましたが、20-27と2Qはオフェンスが機能しませんでした。
ハレルがいなきゃヤバかったですね…。(ハレルは2Qだけで10点)
とにかくビールのシュートタッチが悪いのが失速の原因です。
前半は44-49と5点ビハインドで終了。

 

後半

3Qの最初はCLE優勢の流れで、モブリーのシュートをなかなか止めることができず、10-0のランを食らってしまいます。
だいたいのシュートにはアレンのスクリーンが関わっていて、ガフォードがそれに対応できていない感じでした。
その流れを断ち切るべくアンセルドはまたTOを取ります。
いやー、CLEのビッグマンは高さだけじゃなくてアジリティも結構あるのがきつい。
モブリーはそれに加えて腕めっちゃ長いしね。

 

アブディヤとハレルを入れるとディフェンスが締まり、良くなりました。
ビールがオコロからチャージングをとり、次のCLEオフェンスで24秒バイオレーションを引き出すなど、ディフェンスローテが上手く行っている印象です。

ちゃんとTO明けに指示が行き届いているのか、HC以外にも良いACたちがいるんだろうなってのがわかります。

 

そのあとからビールのシュートが段々と入るようになり、外してもハレルのオフェンスリバウンドからのモンスターダンクが決まります。
困ったときのハレル。1チームに1人は欲しい。
ただ3Qは24-25とまたしても点差を縮めることができず、68-74と6点ビハインドで終えます。

 

4Qはガーランドのミドルが決まりまくるスタートでしたが、ディンウィディーの活躍もあり、4点差に詰めたところでCLEがTOを取りました。
そのあとにホリデーのナイスパスからハレルのモンスターダンク!となるところを、アレンのスーパーブロックが炸裂します。ハレルのダンクってブロックできるんだ…。

これもまたTop10ハイライトに載るんだろうな…。

またアレンじゃん!

 

CLEはネトとビールのところを、モブリーでミスマッチを狙いまくり、本来WASが八村でやっていたことをやられました。
やる側のときはいいけどやられる側に回ると厄介すぎるな。
ただやられるのに慣れたネトが見事にモブリーからスティールをするという。
ここはルーキーに好き放題にやられたくないもんね。

 

あれだけアレンとのP&Rに困っていたのに、CLEはなぜかやらなくなり、アレンがポストアタックでトラベリングをするなどでCLEのオフェンスは停滞してきました。やってもボールロストしたしね。
代わりにそれまでおとなしかったクズマが立て続けに3Pを決めてきて、徐々に点差が縮まっていきます。

 

ビールの久々の3Pで2点差にまで詰め、CLEは堪らずTOを取りました。
そのあとはガーランドがクラッチショットを決めて4点差にし、残り30秒というところでWASもTOを取ります。
アンセルドはしっかりオフェンスを作ってくれるので期待。

 

ディフェンスを気にしてCLEはガーランドを下げ、スティーブンスを入れます。
ただセットされたオフェンスからクズマへとボールがわたり、きっちり3Pを沈めます。
そのあとルビオにファールゲームを仕掛け、その作戦が功を奏し、2本中1本外してくれました。


そしてWASは再度TOを取り、ガフォードを下げてKCPを入れることで3Pをどっからでも打てる布陣に替えてきます。
TO明けのオフェンスではビールにボールが渡り、リムアタックからキックアウトで今回絶好調のクズマにパスをし、またしてもクズマは3Pを沈めました。
これでWASが95-94と1点差リードに替わります。

 

CLEがTOを取り、TO明けのオフェンスはガーランドが3Pを打ちましたが外し、ルーズボールでモブリーとクズマが追いかけましたが、モブリーがラストタッチということでWASボールに。
正直ここはどっちともとれるようなシーンで、審判に救われました。

 

クズマが最後パス出しをするときに、CLEはなんとここで226cmの長身を誇るタコ・フォールを起用してきます。
思わず苦笑いのクズマ。そりゃそうだ。
ここでトレーニングキャンプで練習していたアメフトのタッチダウンのように、ネトがパスを受け取り、ゴール下にいたキスパートにパスをし、キスパートはイージーショットを決めて3点差にしました。


これにて試合終了。
4Qを29-20と大きく勝ち越し、全体で97-94と勝つことができました。

 

まとめ

アウェイかつ好調な相手に、なかなか点差を縮めることができなかった試合運びでしたが、最後はしっかりとデザインされたオフェンスを遂行し、ディフェンスも抑えたことで勝利をつかみました。

昨シーズンまでこういった接戦をなかなかモノにすることができなかったので、WASクラは結構驚いているでしょう。

 

今回はクズマの調子が良かったので助かりました。

特に4Qでは3Pが4/5とほぼすべて決めきるメンタリティは素晴らしく、ゲーム全体でも22得点とハレルとチームトップタイの得点でした。

ハレルは通常運転すぎてもはや驚かなくなってきたな。

 

また、チームでのフリースローが17本あったのですが、それをすべて決めたのも大きかったですね。

接戦では1点に泣くことが多いので、こうしたフリースローは決めきりたいです。

特に今回なんかは最後のルビオのフリースローが分岐点だったし。

 

なんだかビールの調子も上がらないし、表情も暗いけどどうしたんだろう…?

と思っていましたが、試合後のインタビューでビールは祖母が試合前日に亡くなったことを話していました。

チームメイトには明かさずに試合に臨んだそうでしたが、シュートが全然入らなかったのはメンタルに影響があったからでしょうね…。

それでもなお重要な場面ではシュートを決め、最後もクズマにキックアウトで正確なパスを出せたビールはすごかったです。

今回ちゃんと試合に勝つことができて良かったと思います。

 

次は再建中のORLが相手です。

ただ昨シーズンは1-2と負け越しているし、WASキラーのロスがいるので全然安心できません。

ちなみにロスは昨シーズンWAS相手に3試合平均25点、FG%55.6%、3P%47.1%でした。

アブディヤに完封してもらいましょう。