ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

開幕10試合のWAS

タンクシーズン到来となって、開幕から早くも10試合が経過しました。
そして早くも試合が観られなくなってきて試合ログが書けなくなってきたという体たらくっぷりを発揮しています。

 

現在2勝8敗と順調にタンクできているので、このままボトム5を目指して頑張っていきましょう…と普通はなるのですが、これまでの過程の部分で色々と問題が起きているようです。

 

まずは現状の様々なスタッツのリーグ順位を見てみましょう。

 

オフェンス部分
・平均得点:115.3点 (9位)
・ORtg:110.2 (23位)
・ペース:104.7 (1位)
・FG%:47.7% (10位)
・3P%:35.7% (15位)
・2P%:55.5% (8位)
・FT%:74.3% (23位)
・平均リバウンド:38.9回 (30位)
・平均アシスト:28.0回 (4位)
TOV数:15.1回 (19位)

 

ディフェンス部分
・平均失点:122.5点 (27位)
・DRtg:117.0 (26位)
・被FG%:49.4% (29位)
・被3P%:34.4% (11位)
・被FT%:80.3% (25位)
・被平均リバウンド:51.4回 (30位)
・被平均アシスト:29.2回 (30位)
・スティール数:9.3回 (4位)
・ブロック数:5.5回 (12位)
・被TOV数:17.6回 (1位)

 

リバウンドは少しオフェンス部分とは違うなと思いつつ、ここに記述しましたが、他に書くとこが無かったのでご了承ください。

 

こうしてオフェンス部分を見てみると、フリースロー以外のシュートはそこまで悪くないことがわかります。
ペースがリーグ1位とかなり早いテンポで試合展開していており、この数字はスコブル体制のラス時代よりも早いです。

 

ただ問題としては、ORtgの低さですね。
平均得点としてはリーグ9位なのに、ORtgはリーグ23位なのは、ペースを早めて入らないシュートを乱打しているみたいな印象です。
これは主にFG%の低いプールが1試合14.8本ものシュートを打っているのが原因の1つであり、そのeFG%は50%を下回る48.0%です。


※参考までに他のスターティングメンバー
タイアス:50.5%
アブディヤ:55.4%
クズマ:54.5%
ギャフォード:76.5%

 

そんなプールの役割としてはドライブでのスラッシャーや、3Pが挙げられます。
プールが試合で打つ14.8本のシュートのうち、ドライブから打たれたものは4.8本のようです。
ただ決まるのが1.9本と、成功率は39.6%しかありません。
ドライブ自体がチームで最多タイの9.1回と多いのにも関わらず、これだけシュート成功率が低いとなるとかなり厳しいです。
クズマが同じドライブ数ですが、5.9本打ち3.3本決めて55.9%の確率を記録しています。

 

意外とタイアスが良くない?

 

開幕当初は堅実過ぎて公務員とまで言われたタイアスでしたが、今ではディフェンスでカモられてる選手筆頭となってしまいました。
タイアスはディフェンス面で酷いだけでなく、オフェンス部分でもあまり貢献できておらず、タイアスが出ているときのオフェンス効率がすこぶる()悪いです。

 

タイアスのオン・オフ
eFG%:51.9%→58.6%
ORtg:105.1→119.6

 

このオン・オフの数字はチームで最も差が出ていて、今でこそ叩かれているプールより悪いです。
スタメンでの相性は案外悪くなく、意外と控えメンバーと組ませたときに相性が良くないというスタッツも出ていました。
恐らくスタメンではウィングでアブディヤとクズマがいて、リムプロにギャフォードがいるからディフェンス面でマイナスにそこまでならなかったのが、キスパートやガリナリといったディフェンスが穴になる選手と組んだときに顕著に出てしまうのではと思います。

 

またギャフォードみたいなぴょんぴょん系センターと相性が良さそうなイメージがあって、ガリナリやムスカラみたいなストレッチ系のビッグマンとは合わなさそうな印象を受けます。
そういうことならノエル欲しくなりますよね。

 

生え抜きたち

 

アブディヤ、キスパート、ジョニデといったシェパードの遺産たちはどうなったのかというと、ジョニデ以外はコンスタントに活躍しています。

 

アブディヤはディフェンスでの貢献はそのままに、オフェンス面で少し成長をしています。
毎年課題であった3Pの確率は現在36.7%と安定してきました。
3Pのアテンプトのうち、40%くらいはコーナーから打つものとなっていて、コーナー3Pは41.7%にまで上がっています。

 

シュートの内訳として、今シーズンはリム周りでのアテンプトが増えています。
アテンプトのうち42.2%がリム周りから打っており、決定率は62.8%と課題がありますが、積極的なアタックを意識しているので嬉しい限りです。
ドライブが止められた際のターンアラウンドシュートがお粗末なので、それができるようになったらステップアップできるので頑張ってくれ。

 

キスパートは良くも悪くもそのままって感じです。
ただ、「打たなければいけないんだ!」的なシュートを無理やり打っているシーンが今シーズンたまにあるので、自分でクリエイトしなきゃという変な意識が芽生えてそうです。
キスパートの良さはオフボールでのカッティングや、安定した3Pなので、あまりハンドラーとしての役割を与えなくてもいいんじゃ…と思ってしまいます。

 

あとはやはりディフェンスですね。
オンボールディフェンスはもちろんのこと、オフボールディフェンスでもコミュニケーションミスがあったりして(キスパートだけのせいではないかも)、要らないファールを献上することも多くなりました。
ファール数がプレータイムに対してこれまでのシーズンと比べると多いので、身体を当ててプレッシャーをかけつつもファールをしない工夫が求められます。

 

ジョニデは…現状シャメットと比べて良い部分が少なく、プレータイムを得るとしたらTDL後になりそうです。
ハンドラーにもなれず、シューターにもなれずといった立ち位置が微妙だし、ディフェンダーやリバウンダーといっても代わりがいるので何とも言えません。
何か一つでも秀でたものがあれば良いのですが、現状だと見当たらないので、またGリーグで武者修行するのもありなんじゃないかと思います。

 

新加入選手たちの印象

 

今シーズンにWASに加入した選手は以下となっています。


タイアス、ロリンズ、バトラー
プール、シャメット
クリバリ、PBJ
ガリナリ、オモルイ
ムスカラ、バトラー

 

先述したタイアスとプール以外の選手の印象を簡単に書きます。

 

・ロリンズ:まだプレータイムあんまり貰えてないけど、試合に出てコントロールしてるときとディフェンスは良いぞ。ハンドラーとしては怪しいけど、TDL後にプレータイム貰えるだろうから練習しような。

 

・バトラー:2wayであっち行ったりこっち行ったりと大変だろうけど頑張ってくれ。

 

・シャメット:カメラマンとして良いかと思ってたけど、判断の早さがあそこまで良いとは思ってなかった。ランニングシューターとしてTDLまで頑張ってくれ。

 

・クリバリ:後述

 

・PBJ:今のところ層が厚すぎてごめんな。ストレッチビッグとしてはまだ安定感ないからGリーグで安定感を身につけてきてくれ。

 

ガリナリ:ゆっくりとのっそりとプレーしているけど、ストレッチビッグとしてシュートを決めてくれるのは助かります。ただディフェンスとリバウンド弱すぎるからボックスアウトだけ頑張ってほしい。

 

・オモルイ:良勝ルートに乗ったのか、割と早いタイミングで起用されることもあり、八村からオフェンス力を取ってハードワーク精神を足したありがたい存在になりそう。期待してるぞ。

 

ムスカラ:マフィアみたいな顔だけど優しそう。まだアンチタンク砲見てないけど、シーズン終盤でやるのは止めてね??

 

・バトラー:飯食え

 

今年のルーキー、クリバリ君

 

2023年ドラフトの7位で指名されたクリバリは、198cm88kgの細身ウィングです。
19歳という若さなので、ポテンシャル枠としての指名だから今シーズンは微妙でも温かく見守っていこうと思っていました。

 

確かにサマーリーグやプレシーズン、最初の5試合くらいはなにができて、なにがしたいか分かって無さそうな印象を受けました。
しかし、徐々にNBAに適応できてきたのか、アウトサイドとディフェンスではすでにWASで頭角を現してきています。

 

最初の5試合の合計
26点 16リバウンド 10アシスト
4スティール 6ブロック
FG%=40.7%(11/27) 3P%=28.5%(4/14)

 

直近の5試合の合計
56点 21リバウンド 8アシスト
7スティール 2ブロック
FG%=57.5%(19/33) 3P%=55.5%(10/18)

 

まぁ最初の5試合の中には、BOSやMIAみたいなディフェンスとリムプロがしっかりしているチームが相手でしたし、直近5試合はCHA戦が2回ということもあります。

ただそれでも自分にできる仕事を把握し、コーナー担当としてコーナー3Pは53.8%とかなりの確率で決めています。


アブディヤがルーキーのときみたいな使われ方なので、しばらくはそんな感じでしょうが、徐々に自分でドライブで仕掛けるとか、ミスマッチでガードをカモるとか見せてほしいなと思います。

 

まとめ

 

ディフェンスがザル過ぎだとか、クズマがタフショット打ちすぎとか、プールのタイムアウト中の振る舞いだったりと、悪い意味で目立っている今シーズンのWASですが、今年は耐えるシーズンです。


暗黒期のPHIとかPHXとか見てたらわかりますが、何がきっかけで変わるかというとドラフトです。
今でこそブッカーやエンビードといったMVPクラスの選手を指名できたことで強豪へとなりました。
WASもそうなれるように今は負け、そういった選手を指名できるように耐え忍ぶのみです。

 

なお試合はほぼ見られていないので、精神的には楽だったりします。