ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

WASの課題

今シーズンが開幕して、WASは早くも11試合が終わりました。
その結果、5勝6敗と負け越していますが、悪くはない結果だと思っています。
いや、良くないとは思っていますよ?

 

ただ、その勝っている相手が


IND→まだまだ若手だし、ターナー不在
CHI→ロンゾ、ラビーン不在
DET→まだまだ若手
PHI→エンビート不在
CHA→ラメロ、マーティン、ヘイワード不在


と、なんだか相手チームに怪我人が出たタイミングで勝っているような試合が多く、WASはちゃんと勝つべき試合だっただけにすぎません。
なんならガーランドのいなかったCLEや、エンビートのいないPHI(1戦目)には勝つべきだったし、まだまだ取りこぼしが多いのが実情です。
まぁNBAは怪我人が出ることが多いので、そういった事情は関係ないってのもあります。
こっちもライトいないし、ビールが欠場していたときもあるってこともありますしね。

 

それよりも問題なのが、今のWASのままだとまたPOを逃しそうという点です。

 

課題の内容
現在のWASの何が問題なのかというと、オフェンスとディフェンスの両方です。

11試合終了時のWASは

 

平均得点:107.0点(29位)
平均失点:111.1点(11位)

 

と一見ディフェンスが良さそうに見えるのですが、100ポゼッション換算で見たときに、

 

ORtg:109.2点(24位)
DRtg:113.4点(26位)

 

と、どちらもリーグでかなり悪い方に入っていることがわかります。
これは、試合のペースが遅いことが影響しており、100ポゼッション換算で見たときには効率よくシュートを決められているためです。

 

ペースは48分間で何ポゼッションあるかを示す数字で、現在のWASは97.0とリーグで26番目でした。
ペースが100以下のチームはほとんど強豪チームで、

 

NOP:99.2 ORtg→115.8(5位)
LAC:98.7 ORtg→105.2(29位)
BOS:98.2 ORtg→117.5(1位)
MIA:97.8 ORtg→110.5(20位)
TOR:97.5 ORtg→114.7(10位)
POR:97.4 ORtg→111.6(17位)
CLE:97.2 ORtg→116.0(4位)
BKN:96.9 ORtg→113.1(13位)
PHX:96.2 ORtg→115.7(6位)
PHI:95.7 ORtg→113.8(12位)
DAL:94.5 ORtg→116.9(2位)

 

と見てみると、ハーフコートオフェンスでしっかりと得点することができるチームばかりだということがわかります。
LACとかMIAもWASと同じような現象が起きていますが、両者はDRtgが良いので全然違います。

 

これを見ると、WASは「単に遅いだけ」なのがわかるし、それが問題です。
最近「WASの試合が面白くない」という声が聞こえるのもそういった理由でしょうね。
スコブルのときはやけにペースが早かったので…。
逆にペースが早いチームで強いのはATLとMILくらいです。

 

なんでそうなるの?
戦術的なことはあまりわかりませんが、WASのオフェンスの特徴として、
トランジションが少ない
ショットクロックが7秒以下のシュートが多い
ことが挙げられます。

 

まず①トランジションが少ないのは、ディフェンスでしっかりと守れていないことが大きな原因の1つです。
本来3Pを打たれて外れたときがトランジションを仕掛けるタイミングなのですが、今シーズンのWASは

 

平均被3PA:32.8本(10位)
平均被3P%:38.2%(28位)

 

とあまり3Pを打たれていないのに対し、高確率で決められています。
これではせっかくのチャンスがなくなってしまい、トランジションで輝いていた八村やギャフォードが活きてきません。
2年前のラスがいたときのWASは速かったですね。

 

試合を観ていて思うのが、相手にトランジションを仕掛けられたときのキャッチアップが遅く、簡単にオープンの3Pを打たれるし、ディフェンスローテでミスってオープンで3Pを打たれているシーンをよく目にする気がします。
特にビールが独断で決めているような節を感じていて、ローテに加わらずリム周りでボーっとしているときもあれば、他の人と被っているときもありました。
八村も同じような節があり、スコブルカルチャーに染められた負の遺産がひしひしと感じられます。

 

ショットクロックが7秒以下のシュートが多いに関しては、ビールやポルジンギス、バートンのボール保持時間が長いのに加え、シュートまで持っていけないことが多いからだと思っています。

ビールはリム付近、ポルジンギスはエルボー付近で高確率にシュートを決めるので良いのですが、バートンに関してはタフショットやTOVになることも多く、最悪なのがTOV擦り付けパスを選択することです。

 

バートンは常用してはいけない劇薬のようなもので、たまに3Pを突如決めたりしますが、基本的に長くボールを持っちゃいけない選手です。
アンセルドは2ndユニットでバートンを信用してそうなのが難点なので、ここを他の選手が存在感を発揮しない限り変えることは難しいでしょうね。
頑張れグッドウィン&キスパート&アブディヤ。

 

まとめ
オフェンスとディフェンスで「ここをこうしろ!」と言えるほど戦術に詳しくないので言いませんが、せめてどちらかは改善してほしいです。

 

最近ではグッドウィンのハードワークや、八村の2ndユニットでのスコアリングなど、ポジティブな面が見られるようになったのは良かったのですが、このままだと本当にヤバいことになりそうな気しかしません。

これからホーム6連戦になりますが、果たして良い結果に終わるのかどうか…。