ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

なんだかんだ普通に強いWAS

前回書いたブログでは、「次からのホーム6連戦はどうなることやら…」と不安に思っていたことを書いていて、個人的には2勝4敗くらいかなぁと予想していました。
ホームとはいえ相手が強いチームばかりだし、安定して勝てないのがWASなので、あまり期待していなかったWASクラです。
ちなみにOKCとCHAに勝つと予想してました。

 

そのスケジュールは
DAL→UTA→MEM→OKC→MIA→CHA
だったのですが、結果的にはOKC以外のチームに勝ち、5勝1敗で乗り切ることができました。


むしろなぜOKCに負けたのかと思いましたが、最近はSGAがかなり好調のようで、エリートガードに弱いWASにとっては天敵チームだったのでしょうね。

 

好調の要因
ビールが健康プロトコルに引っかかったり、選手が代わる代わる欠場して、なかなか揃わない状況がありましたが、各試合で出場した選手が奮起したことで頑張っていたようです。
中でも2wayで契約したグッドウィンと、最近トレードで狙われている報道が出たクズマが頑張っていました。

 

グッドウィン
5試合出場 平均23.9分
6.0点 4.4リバウンド 2.8アシスト 1.4ブロック
FG%:42.3(2.2/5.2) 3P%:77.8%(1.4/1.8) FT%:25.0(0.2/0.8)

 

クズマ
6試合出場 平均37.7分
22.5点 9.7リバウンド 5.7アシスト
FG%:44.8(8.7/19.3) 3P%:29.6%(2.7/9.0) FT%:75.0(2.5/3.3)

 

グッドウィンはガード枠で2way契約し、ライトが長期離脱するとなってからディフェンシブなガードに困っていた状況で頭角を現してきました。
ジョニデがまだあまり期待できないことと、バートンがディフェンスできないことから徐々に出場時間が増えてきており、今では欠かせない存在となっています。


常にプレッシャーをかけるマンディフェンスと、ルーズボールやリバウンドに果敢に挑むハードワーク精神があり、フリーになれば3Pを高確率で決めることができるので、モリスやバートンには無い強みがあります。
クロージングではモリスに代わって出場することもあり、アンセルドはかなり期待していそうでした。
これからもハードワーク精神の足りないWASを引っ張って行ってほしいですね。

 

クズマはもはやWASで抜けたら一番ヤバそうなくらいの貢献をしており、クズマがコートにいるかいないかの差はかなり大きい数字となっています。

 

オンコート
ORtg:112.6 DRtg:108.5 → +7.8
オフコート
ORtg:104.8 DRtg:116.1 → -7.6

 

まぁオンオフで言えばポルジンギスが最も欠かせないくらい数字が大きいのですが、ポルジンギスの場合だとオフェンスにかなり影響ある一方、クズマは攻守どっちにも結構な影響が出ていました。

 

また、クズマはここ最近の試合ではアシストも稼ぐようになってきており、ホーム6連戦のときは平均5.7本を記録しています。
アブディヤや八村、キスパートといったウィング勢とのコンビネーションが良く、昨シーズンより段々と形になってきていて、主にクズマのドライブからの展開が際立っていました。

 

クズマのドリブルやパススキルは少し見てると怖いくらいおぼつかないときが多々ありますが、フィジカル優位がある選手相手だとそこまで目立たずに仕掛けることができています。
と言っても他のウィングエースのようなハンドリングはないので、それがPOになっても通用するのかは微妙な気がしますが、とりあえずはPOに進まないと意味が無いのでそこまでは頑張ってもらいたいですね。

 

チーム3Pアテンプトと確率
また、昨シーズンまでのアンセルドのオフェンスは、あまり3Pを狙わない方向性の戦術でした。
今シーズンで見てみても、ホーム6連戦までの1試合平均は29.1本しか打っておらず、リーグで見ても下位のほうでした。
しかし、ホーム6連戦に限って言えば1試合平均36.6本打つようになっており、以前までと比べてみると大きく増やしているので、意識して増やしているのではないかと考えています。

 

3P%を見てもホーム6連戦のほうが成績は良く、それまでチームで30.6%しかなかったのが41.8%にまで上がっており、WASオフェンスの重要なオプションとなっていました。
個人的な印象ではありますが、コーナーまで広がってスペーシングをしている場面がより見られるようになり、ドライブから逆サイドのコーナーにキックアウトなどを以前よりするようになった印象です。


特にキスパートは復帰直後こそなかなかシュートが入らず苦戦していましたが、ホーム6連戦に限って言えば70%(14/20)とかいうおかしい3P%を記録しています。

 

懸念点
ただ、この好調さの裏で個人的に少し気になっていることを書いていきます。

 

トレードは起きるのか
1つ目が、最近PHXのクラウダーのトレード話が再燃しているようで、噂レベルではクズマ、ATLのジョン・コリンズ、HOUのKJ・マーティン、SACのハリソン・バーンズが対象に挙がってきています。

 

もちろん、WAS側からすればクズマを放出してまでクラウダーを獲得するメリットはないので断るでしょうが、それがクズマでなかった場合にはクラウダー獲得のメリットはあるんじゃないかと個人的には思いました。
たとえば来シーズンにFAとなるバートンや、RFAになる八村がそのトレード候補に挙げられます。

 

完全に試合に出ていない選手でバートンと八村を取ることができればPHX的にも美味しい話だし、両選手がフィットしなくとも来シーズンに契約が終わるのでサラリーを空けることができるので悪くないと思います。
WAS的にはベテランでダーティプレーも厭わないPO経験の豊富なクラウダーが加わることで、若手ウィングの奮起を促し、ポルジンギスやギャフォードのリバウンドをハードワークで助けてくれます。

 

まぁクラウダーのダーティな感じはあまり好きではないし、シェパードもなんとなく好きそうじゃない気がするのでトレードは無い可能性の方が高いのですが、一応考えてみました。
クラウダーとクズマってフォワード陣は結構ディフェンスはカチカチそうなので魅力的ではあるのですが…。

 

日本的には八村が今シーズンで契約が終わるので、今後の動向が気になるかもしれません。
正直他のチームが八村に15mil以上のサラリーを提示するとは思えないので、WAS残留が濃厚な気がするのですがどうなるでしょうね。

 

今のところクラウダーくらいしかWASが絡むトレード話は無いので、今後どうなるか楽しみですね。

 

DEN組の存在

2つ目がトレードでDENからやってきた2人のことです。
WASの正PGとして期待されたモリスですが、今のところそこまで良い影響を残しているかと言われたら微妙なところです。
また、そのトレードに巻き込まれたバートンも、DENクラが放出したがっていた理由がわかる程度には起用しづらい選手であることがわかりました。

 

今ではスタートPGとしてモリスは起用されてはいますが、クロージングの時間帯ではディフェンス面において不安があると思われているのか、ベンチにいることが多くなってきました。
もともとアンダーサイズなガードなので、そこはしょうがないのですが、オフェンス面でもうちょっと存在感を出してほしいと思ってしまいます。
特に得意とされていた3Pやフリースローの確率が悪く、それが昨シーズンと同じくらいまで戻してくれるとかなり助かります。

 

昨シーズン
3P%:39.5%(1.7/4.2) 
FT%:86.9%(1.0/1.1)
今シーズン
3P%:32.7%(1.0/3.1)
FT%:71.4%(0.9/1.3)

 

バートンはすべての試合で控えからの出場となっていますが、シーズン序盤と比べてプレー時間がだんだんと減ってきています。


ホーム6連戦の前と後のプレー時間
24.0分 → 18.7分

 

良い意味で空気を読まずにアタックし続けていたころは良かったのですが、ボール保持時間が長めなのに、最後にはシュートを打たずにパスを選択することもあり、オフェンスの流れをぶった切る選手として認識されるようになってきてしまいました。


まぁジェットコースターのような存在なので、良いときと悪いときの差が激しく、悪いときのイメージが強すぎる感じがあるので起用するなとまでは思いませんが、バートン主役のベンチ起用は少なくとも合っていない気もするので用法用量は正しく使いましょうということです。

 

まとめ
まだシーズンは始まったばかりではありますが、前評判と比べたらかなり善戦していると思います。
まぁ徐々にデータも集まってきて、だんだんとポルジンギス戦術が使えなくなってくる可能性もあるので、そんなときは八村を始めとした若手ウィングの成長に期待したいですね。