ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

【プレシーズンのWAS所感】

プレシーズンの試合は、BKN戦とDET戦2試合の計3試合を終えました。
八村が目の結膜炎が治らずにシーズンを迎えそうなことは懸念ではありますが、ひとまずロスターの全員が試合に出ることができてよかったと思います。

 

Exhibit 10契約の3人(Yoeli Childs, Caleb Homesley, Marlon Taylor)はウェイブされてしまいました。
あまり試合でインパクトを残せていなかった&WASに明確なルールがなかったので、可哀そうだとは思いますが、どこかと契約できたらいいですね。

 

そして現時点のロスターは以下となりました。

 

PG : ウェストブルック、スミス、ネト、ウィンストン(2way)
SG : ビール、ロビンソン(タケシ)、マシューズ(2way)
SF : トロイ、ボンガ、アブディア
PF : 八村、ベルタンス、ギル
C : トマブラ、ロペス、ワグナー、パセチニクス

 

プレシーズンの3試合を見てからこのロスターを再確認すると、意外と層が厚く思えてきました。
ウェストブルックが離脱しなければという注釈がつきますが。

 

 

【PG】
一番厚い層となったPGポジションですが、ウェストブルックの影響がすさまじいことにプレシーズン最終戦で気づかされました。
出場時間17分という短い時間でしたが、彼が出ているときは±11とチームトップで、その影響力がわかります。
チームメイトへ話しかけている場面も多く見られ、若手の多いWASにとってビール以外にもリーダーがいることは、今後大きな意味を持つでしょう。

 

スミスは昨シーズン同様に、ドライブで切り込んでからパスをして相手ディフェンスをかき乱す役割を全うしていました。
主力がケガをしていたときはスコアリングもできていたので、安定した活躍が見込めそうです。

 

ネトはサプライズ的な活躍を見せていて、プレシーズンでは平均10点以上をマークしていました。
ただ3人目ともなるとプレイタイムが少なくなりそうなので、不満を抱えないか不安なところはあります。

 

ウィンストンはまだNBAに慣れていないルーキー感がバシバシ出ていて、今季はGリーグメインとなる気がします。

 

プレシーズン最終戦では、ウェストブルックとスミスとネトという3ガードを起用した時間があり、謎すぎて狙いがわからなかったので、シーズンで3ガードはやらないでほしいなぁと切に願っています。
3P%が30%前半しかないガード3人を同時起用て…ってなりました。

 

 

【SG】
ビールは昨シーズン同様にボールを持つとダブルチームに来られるようなシーンが幾度となく見られ、スプリットで抜け出す際にボールをロストすることが何回かありました。
そうなったときは無理にスプリットするのではなく、冷静に捌いてフリーの選手にシュートを打たせる形に持っていきたいですね。
お世辞にも視野が広いとは言えない選手ではあるので…。

 

タケシはプレシーズンではもっと積極性を見せてほしかったですね。
3Pのアテンプトはありますが、ドライブからのプルアップやレイアップはあまり見られませんでした。
もたもたしてるとローテから外れてガベージ要員になっちゃうぞ。

 

マシューズは積極性しか感じず、シュートへの熱意は感じられますが、ディフェンス面でガードにぶち抜かれることが多々あるので、ディフェンス面を鍛えれば本契約に結び付くと思います。

 

 

【SF】
トロイはビールやウェストブルック不在時のときにはポイントフォワード的役割を担って、トマブラとP&Rを仕掛けることがありましたが、まったく通用してませんでした。
ただウェストブルックとビールが試合に出ているときはドリブル数は減り、主にキャッチ&シュートで貢献するようになりました。
個人的にはトロイはハンドラーをやるより、その役割に徹したほうが活かせると思っているので、この路線で行ってほしいです。

 

ボンガは良い意味で主張が少なく、使い勝手のいい選手ではありますが、トロイやアブディアを差し置いて起用したいかと言われたら微妙なところです。
3番手SFとして今季は過ごしそうな気がします。

 

アブディアは予想以上にユーティリティに溢れていて、スターと組ませればスペーシングをしてフリーになれる動きに徹し、2ndユニットではハンドラーとしてオフェンスをコントロールできる能力を発揮していました。
課題と言われたアウトサイドも、波はあるもののそこまで確率が悪いわけではないので、積極的に狙っていってほしいです。
八村とともに、今後のWASを引っ張っていけるポテンシャルを感じました。

 


【PF】
八村は残念ながら最初のBKN戦のみの出場で、ウェストブルックとの連携を見ることができませんでした。
ただ、BKN戦でのKDとのマッチアップでは予想以上に善戦し、パワーだけでなくアウトサイドの能力も向上していそうなことがわかって良かったです。
まぁ1試合のみのスモールサンプルなので、シーズン始まってからどうなるか期待です。

 

ベルタンスはまだ調整中という印象を受け、最後のDET戦では3Pが1/7とかなり確率が悪かったです。
ただ昨シーズン高確率で入っていたときのベルタンスのシチュエーションと異なることが多かったので、そこを修正できればいずれ入るようになると思います。
具体的には前に跳ぶように打っていたときは、タイトなディフェンスをされても入っていましたが、キャッチ&シュートで真上に跳ぶような打ち方をしたプレシーズンではまったく入らなかった感じでした。

 

ギルは存在感がなく、なぜ契約したし…と思っていましたが、最後の試合でスタメン出場した時には、逆にその存在感のなさが活きた場面がありました。
ただやはり能力不足の感じは否めず、主にガベージ要員で過ごすと思います。

 


【C】
一番懸念されていたポジションでしたが、なんとか最終戦ではある程度の形にはなったと思います。

 

トマブラはオフェンス面ではよかったものの、ディフェンス面ではマンツーマンだとスクリーンのケアがお粗末すぎてひどいものでした。
得意の3Pの確率はよく、アウトサイドに不安の残るウェストブルックと組ませるならトマブラが一番で、特にゴール下での強みはあるため、3Pとペイントエリアでの役割に絞ればかなり良いスタッツを残せると思います。
バブルのときみたいにミドルシュートは絶対に打たせないようにしてほしいです。
ディフェンスはゾーンにしたときは、上手くリムプロテクトできていた印象で、チームディフェンスのやり方さえ工夫すれば上手くごまかせることがわかって良かったと思います。

 

ロペスはさすがベテランといった感じで、トマブラにはないポストプレイで、他の選手が得点ができないような苦しい時間帯にサクッとフックシュートで決めてくれる貴重な存在です。
ぜひワグナーにはロペスのポストプレイを学んでほしいですね。

 

そんなワグナーは4番起用されることもありましたが、いかんせんトマブラとの相性が悪く、主にディフェンスでの連携がまったく取れていない場面がありました。
やはりワグナーはストレッチ5としての起用が適正のような気がして、アウトサイドさえ安定して決めることができれば、昨シーズンのケガする前までの活躍はできると思います。
ただロペスがいるため、昨シーズンよりはプレイタイムが減りそうだな…。

 

パセチニクスはよくわかりません。
インサイド4枚もいらないだろってかなり思ってます。
それならディフェンシブなベテランに替えたいです。
たとえばロバーソンとか。

 


【まとめ】
ウェストブルックが出場した最終戦まで昨シーズンの良くないWASそのままで、どうなることやらと思っていましたが、ウェストブルックがいるだけでこんなにも変わるのか…と非常に不安定なチームでした。

 

本当にウェストブルックと心中する感じで、万が一ウェストブルックがケガをして長期離脱になんてなろうものなら、今季もPO逃す可能性大と思うほどの影響力を感じます。

それを覆すとしたら、アブディアのポテンシャルと、八村のステップアップがカギとなってきそうです。
ほかはちょっとそこまでの期待は持てないかな…。

 

良くも悪くもウェストブルック次第といった印象でした。
がんばれウェストブルック!(白目)
ケガだけはしないでね!