ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

殿堂入りのピアース

先日、NBAの殿堂入りの式典が行われ、偉大なメンバーが勢ぞろいし、その中の1人にポール・ピアースがいました。

引退してからピアースは色々と問題発言をしたり、試合予想がその逆を行くことから「逆神」だなんて呼ばれていますが、個人的には短い時間ながらも思い入れの強い選手の1人なので、ちょっとばかし書いてみたいと思います。

 

ピアースは21歳のときにBOSに指名され、それから14シーズンにわたってBOSで活躍しました。
優勝は1回なものの、14シーズン中10回オールスターに選出され、ALL-NBAには2ndが1回、3rdに3回選ばれています。

 

2013-14シーズンにBKNでドリームチームを結成しましたが、レブロン・ウェイド・ボッシュの3KINGSにESFで粉砕され、期待された結果には届かず、わずか1シーズンでそのチームは解体されました。
ここからBKNは暗黒期に入るのですが、3年前になんとか立ち直しましたものの、また同じようなことしているのが面白い。

 

そして、37歳となる2014-15シーズンにWASに単年契約で来ました。
自分がWASを本格的に追い始めたシーズンがこのシーズンからなので、ピアースのことは当時、名前だけは知ってるくらいの選手でしたね。
もっと早くからNBAを見ていれば、「うわっ、ピアース来るのかよ!」と興奮していたかもしれません。

 

このとき、ウォールは5年目でビールは3年目に入るところでした。
ウォールはオールスターにその前シーズンに選ばれ、スター街道まっしぐらの状態でしたが、ビールは怪我がちでまだまだシャープシューターの域を出ていませんでした。懐かしいですね。

 

このときのロスターを見てみましょう。

 

ウォール、セッションズ、ミラー
ビール、テンプル
ピアース、ポーター、バトラー
ネネ、グッデン、ハンフリーズ
ゴータット、セラフィン

 

こんな感じですかね。
ビールが手首の骨折をしてしまい、その代役としてラスール・バトラーが出ていたのですが、2018年に交通事故で亡くなったのはちょっとショックでした。


というか、このときのメンバー結構ベテランが多かったな。

マーチン・ゴータット…30歳
ポール・ピアース…37歳
ネネ…32歳
ラスール・バトラー…35歳
ドリュー・グッデン…33歳
アンドレ・ミラー…38歳

ウォールやビール、そしてポーターと、これからチームの中心となっていく若手をベテランで囲っていたロスターは今考えると非常にバランスが良かったのではと思います。
まぁ、最近のNBAと違って試合のペースが遅かったし、走れない選手は生き残れない時代じゃないからできたことでもありそう。
そして来シーズンはビールが最年長というロスターに対して不安に思う今日この頃…。

 

シーズンは46勝36敗とイースト5位でフィニッシュしてPO進出し、1stラウンドではラウリー&デローザンのTORと戦い、4-0とスウィープで勝利しました。
続くESFではイースト1位のATLで、スタメン全員がその年のオールスターに選出されるという滅多にないチームでした。
ティーグ、コーバー、キャロル、ミルサップ、ホーフォード
今現役で活躍してるのはミルサップくらいという時代の変化よ…。

 

そのATLには2-4で負けてしまいましたが、このPOでピアースが2度もブザービート(そのうち1つは未遂)を決めるビッグショットをし、「これがピアースか…!」と感動したのは鮮明に覚えています。

 

個人的には思い出補正もあるとは思いますが、BOSとの激戦を繰り広げた2016-17シーズンより、ピアースがいたこのシーズンが一番印象に残っていて楽しかった思い出があります。

 

ピアースはまだまだ若手のウォールとビールに対してよくコミュニケーションをとっていたように見えました。

実績もあるピアースに対して2人はリスペストしていたし、暴走気味になるウォールを抑える役割としてピアースは完璧な立ち回りをしていたのではと思います。

いなくなってからロッカールームの雰囲気が悪くなったような気もするしね。

晩年でしかも1年しか見ていなかったのですが、プレーだけでなく、人柄としても個人的にピアースは好きな選手の1人に入っています。


今では何かと問題が起きやすいピアース、殿堂入りおめでとうございます。