ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

WASの問題点

いよいよ各チームでトレーニングキャンプが開始され、WAS公式日本語チームからはその様子を翻訳して公開してくれています。
本当にありがたいですね。これも八村様々です。八村いないけど。

 

ラスのトレードから始まったオフシーズンの大きな動きで、WASは昨シーズンとはまったく違うチームになりました。
層が厚くなり、コーチ陣も一新し、賛否両論ですが期待の持てるチームとなったのですが、現時点でWASには様々な問題があります。
それについて見てみましょう。

 

八村の不在


まず1つ目に最大の問題が出てきてしまいました。

 

昨シーズン、NBA2年目にして初PO出場という順調なキャリアを進んでいた八村は、オフシーズンにはオリンピックで日本代表のエースとして活動しました。

記憶にも新しいですね。
結果は残念ながら3試合とも敗れ、予選敗退ではありましたが、八村はチームの中心として頑張ってくれました。
まぁ色々言いたいことはあるんだけども。

 

着々と新シーズンにむけて、いろんな選手のワークアウト動画がSNSで発信され、早くシーズン開幕してくれーと思っていました。
しかし、昨シーズンにワタナビーなどと一緒にワークアウトしていた八村の動画が去年はありましたが、今年のワタナビーのワークアウトには八村の姿がありませんでした。
しかも、八村自身のSNSでも特に発信がなく、日本にいるのかアメリカに行ったのかわからない状態が続いていて、何となく嫌な感じはありましたね。

 

そんな中、Shamsから「八村はメンタル面での不調があり、チーム同意のもとでトレーニングキャンプを休むらしいよ」という情報がSNSで発表されました。
まさに嫌な予感が的中。これほど当たってほしくない予感が的中しちゃうとは恐ろしい。


確かにオフシーズンなのにオリンピックはあったし、スポンサー関係の仕事も山ほどあって全然休んでないんじゃん?とは思ってました。
オフコートのときの八村は陽気なキャラだったので、それでメンタルに影響が出てしまうとは相当なプレッシャーがあったのではないでしょうか。

 

まだそれから先の情報はないので、実際に八村がどんなことがあってメンタルに不調をきたしているのかわかりませんが、メンタル面での不調は長引きそうな予感がかなりします。
レーニングキャンプに参加できるかどうかわからない以上、シーズン開幕にも間に合わないんじゃないかと個人的に思っているので、WASの戦力ダウンは免れません。
これまでデローザンやラブといったベテラン選手も、メンタルでの不調によって欠場したことがあるので、復帰できることを願って気長に待ちましょう。

 

怪我組の復帰


昨シーズンに怪我をしてしまった選手が、WASには何人かいます。


・スペンサー・デンウィディー:右膝の前十字靭帯の部分断裂
・デニ・アブディア:右足首ひび
・トーマス・ブライアント:左膝の前十字靭帯を部分断裂

 

実際アブディア以外の2人は、どこまでコンディションを戻せているのかも重要となってきますし、靭帯は結構再発するリスクも高い方なので、いつ怪我してもおかしくない状態なのは怖いです。
トマブラなんて昨シーズン怪我する前からスぺ体質なのに…。

 

まぁ層が厚いだけあって、アブディヤに関してはまだKCPやルーキーのキスパートがいて、ディンウィディーもネトとホリデーがいるので替えがある意味きく存在ではあります。フォワードは結構コンバートできるからね。


ただインサイド陣は、トマブラに怪我されるとガフォードとハレルだけで48分しのがなくてはいけなくなり、それは正直かなり厳しいです。
ガフォードなんてファール癖あるし、POでさえも24分出てないんだから…。

 

なので今キャンプ契約している2人のインサイドのうち、どっちか1人が2way契約で残るんじゃないかな~と思ってます。
個人的にはコロンビア初のNBA選手になりそうなJaime Echeniqueに期待してます。

 

アンセルドHCの手腕


今シーズン最も期待しつつ不安な要素であるアンセルド。
レーニングキャンプでは、スイッチディフェンス主体の昨シーズンを完全否定するかのように、「スイッチしないようなチームディフェンス」を構築し始めています。
これについてはポジティブな要素であり、相手のP&R1つで崩壊するチームディフェンスがようやく改善されるのかと天に昇る思いでした。

 

レーニングキャンプで選手とコミュニケーションを取り、チーム戦術を徹底していく姿はかなり好印象でいいのですが、唯一まだ見ていなくて不安なのが選手の采配です。


昨シーズンは悪魔のスコブルが3ガード起用をメインとし、ディフェンスが重要な場面でベルタンスを起用し続ける地獄の采配がまだ脳裏に焼き付いています。
もはやWASクラが采配したほうがマシなんじゃないかレベルのものでした。

 

プレシーズンではお試しの要素が強く、主力もせいぜい15分くらいしか出ないでしょうから、采配に関してはシーズンが始まってからじゃないとわからないのが困りものです。
スコブルよりまともだと信じたいですが、もしベルタンスとトマブラを同時起用させようもんなら諦めましょう。

 

ベテランの不在


昨シーズンはラス、イシュ神、ロペスといったベテラン選手がいて、困ったときにプレー面でもメンタル面でも頼りになりました。
特に八村はラスにはかなりお世話になったし、ビール不在時にはセカンドエースとして成長するくらいに引っ張ってもらいました。

 

しかし、今シーズンのロスターには30代のベテラン選手がおらず、最年長はネト、ギル、ベルタンス、KCPというアラサーしかいません。
しかもプレー面で引っ張っていけそうなのは優勝経験のあるKCPくらいで、年齢のバランスはあまり良くないと思っています。

 

チームの半分以上がNBA歴が5年未満で、チームの中心的存在になったことがあるとなるとほとんどいません。
ビールはあまりそういったリーダーシップは持っていないし、ビール自身結構精神的にぶれやすいと思っているので、優勝経験があるベテラン選手が欲しかったですね。
おや、フランスからマヒンミの声が聞こえるような…?

 

まとめ


層が厚くなったとはいえ、突出した存在はビールくらいだし、他のチームの補強が進んでいるのでPOに行くためにはまだまだ厳しいかもしれません。
それでもアンセルド体制のWASは昨シーズンとはまったく違うチームになりそうなので楽しみな半面、こういった懸念事項もあるので、ハラハラドキドキするシーズンになると思います。

 

個人的にはアブディヤの覚醒、クズマのMIP、ハレルの6thマン賞を期待しています。