ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

今年のPOから見る今後のWAS

今シーズンのPOは、GSWが4-2でBOSを下し、優勝しました。
なんだか終わってみれば長かったような短かったような不思議なシーズンだった気がします。

 

さて、今後WASが優勝するにはどうしたら良いのかってことを、今年のPOから考えてみようというのが今回のテーマです。
まずカンファレンスファイナルに進んだ4チームを見てみましょう。

 

イースト:BOS、MIA
ウェスト:GSW、DAL

 

DALの躍進は正直驚いた人もいたかと思いますが、これら4チームにはある特徴がありました。
それはレギュラーシーズンでの平均失点の下位4チームということです。

 

今シーズンの平均失点ランキングは
1位 HOU:118.2点
2位 SAC:115.8点
3位 LAL:115.1点
4位 POR:115.1点

27位 MIA:105.6点
28位 GSW:105.5点
29位 DAL:104.7点
30位 BOS:104.5点
となっており、見事にレギュラーシーズンからディフェンスに優れたチームがPOで勝ち残っていたことがわかります。

 

100ポゼッション換算で計算されたDRtg(低いほど良い)では、
1位 GSW:106.9
2位 BOS:106.9
3位 PHX:107.3
4位 MEM:109.0
5位 MIA:109.1
6位 DAL:109.4
と4チームすべて上位に入っているので、やはりディフェンスが良いことが共通して強豪になれる特徴なのでしょうね。

 

ちなみにオフェンス面での順位としては
平均得点
BOS→12位 111.8点
GSW→15位 111.0点
MIA→17位 110.0点
DAL→24位 108.0点

 

ORtg
BOS→7位 114.4
MIA→10位 113.7
DAL→15位 112.8
GSW→17位 112.5
だったので、全チームの半分よりは良いチームが大半なものの、そこまで高くも無いのがわかります。

 

ちなみにWASはというと、
平均失点→17位 112.0点
DRtg→25位 114.5
でした。
あらら、ディフェンスが良かったと言われたシーズン序盤はどこへやら…。

 

つまりディフェンスをどうにかしなきゃ勝てねぇってことですね。


では次にスターティングメンバーの編成を見てみましょう。

BOS:スマート、ブラウン、テイタム、ホーフォード、RW
GSW:カリー、トンプソン、ウィギンス、ドレイモンド、ルーニー
MIA:ラウリー、ストゥルース、バトラー、タッカー、アデバヨ
DAL:ドンチッチ、ブランソン、ブルロック、DFS、パウエル

だいたいはこんな感じだったのですが、今回はフロントコートの選手に注目したいと思います。

 

・BOS
ホーフォード:206cm
RW:203cm


・GSW
ドレイモンド:198cm
ルーニー:206cm


・MIA
タッカー:196cm
アデバヨ:206cm


・DAL
DFS:201cm
パウエル:208cm

 

どのチームを見ても、比較的フロントコートの選手たちはNBAでは小さいほうだと言うことがわかります。
パウエルは普通のインサイドくらいあるので微妙なとこですが、センターが210cm超えているのがデフォなくらいNBAは大きい選手が多いので、まぁ入れてもいいでしょう。

 

なぜそういった選手がインサイドをやっているのかと考えたときに、ディフェンスでスピードのミスマッチが起きないような、平面での動きに耐えられるようにしているのでは?と思いました。
ポジションレスな起用が起きているNBAでは、1人が複数ポジション守れることを重視しているため、インサイドしか守れない選手は起用しづらいのかもしれません。

 

また、上位4チームのフロントコートの選手を見てみると、
PFポジションには3Pが打てて(ドレイモンドを除く)、フィジカルに守れる選手
Cポジションにはハードワーク(スクリーンアウトなど)をこなせる選手
と共通点があるように見えました。

 

フロントコートの選手にはそういったフィジカルコンタクトを厭わず、ハードワークしてくれる能力が求められていそうです。

 

ではWASは

そこで今シーズン最後の方のWASのロスターを見てみましょう。
サトランスキー、KCP、キスパート、クズマ、ポルジンギス
ネト、イシュ、アブディヤ、八村、ギル、ガフォード、トマブラ

 

来シーズンも契約が残っているフロントコートの選手を見てみると
PF:クズマ、八村、アブディヤ
C:ポルジンギス、ガフォード
となっています。

 

…。
いや、センターのポジションやばくない?
PFの3人はみな課題はありつつも、ディフェンス面においては標準レベルのものはあると思います。
まぁ個人的に八村のディフェンス能力には懐疑的なのですが、改善できると信じてみましょう。

 

問題はセンターで、どちらも横への動きにはまったく対応できないし、フィジカルにも弱いリムプロテクターです。
しかもポルジンギスは怪我に弱いし、ガフォードはファール癖があるので、試合からいついなくなるかわからない不安定さも持ち合わせています。
そう考えると、優勝するためにはフロントコートの改善は必須事項で、トレードなりで良い選手を獲ってこないと厳しいと思ってます。

 

そこで個人的に狙ってほしいフロントコートの選手を挙げてみます。


PF
ロイス・オニール(UTA)
サディアス・ヤング(FA)
ケンリッチ・ウィリアムス(OKC)
ラリー・ナンスjr(NOP)
マーキーフ・モリス(FA)
カイル・アンダーソン(FA)

 

C
ダミアン・ジョーンズ(FA)
ビスマック・ビヨンボ(FA)
デリック・フェイバース(OKC)
サージ・イバカ(FA)

 

まぁPFに関してはトレードでも起きない限りは現状戦力のレベルアップを期待してもいいと思います。
ヤングはスモールでのセンターもこなせるのでぜひ狙ってほしいけどね。

 

センターに関してはぶっちゃけフェイバース一択です。
UTA時代にゴベアと組んで強力なディフェンスを発揮していたので、ポルジンギスと組ませるなら今のWASメンバーよりもかなりフィットすると思っています。
まぁ指名権ヤクザのOKCがどんなアセットなら出してくれるのかが鍵となってきますね…。
そもそもフェイバースがPOを行使するのかどうかがありますが。

 

まとめ

ドラフトからFA解禁までもうすぐですが、まずビールがどうなるのかといった問題があるので、もしビールが再契約しなかった場合、今回書いたものはすべて無かったことになります。
あくまでWin-nowでの話なので。

 

あと数週間でWASがどうなるのか決まると思うとまた胃がキリキリする生活がやってくるのか…。
ウォールでのトラウマがあるので、本当に今回は頼むぞシェパード。