今シーズン中に選手のトレードができる期限であるトレードデッドライン(以下TDL)は、日本時間で言うと2/10の朝5時でした。
この日には今シーズンに優勝を狙うために大幅なロスター変更を行うチームや、今シーズンは諦めて主力選手を放出して指名権を集め出すチームなど、様々な思惑が交差したトレードが頻繁に行われます。
今シーズンのWASは、なんちゃってBig3を結成したにもかかわらず、思ったよりも勝率が良くないことから、解体するのでは?という予想から売り手市場となるかもしれないとメディアから思われていました。
個人的にも解体して指名権集めに奔走したほうがいいんじゃない…?と半分くらい思っていたので、TDLではどういった動きをするか注目でした。
昨シーズンのWASはローテメンバー4人(ディンウィディー、ホリデー、ハレル、ベルタンス)がTDLで放出されたので、もしかして今シーズンもかなり選手が動くんじゃと思っていた人も多かったと思います。
シェパードはトレードに能力全振りしてる感があるので期待しちゃうよね。
さて、ここで今シーズンのTDLではWASがどう動いたか書きます。
・バートン→バイアウト
・Quenton Jackson→2way契約
あれ…?
全然動いてなくない…?
クズマは…?ポルジンギスは…?
とかなり拍子抜けしたものとなりました。
朝5時まで起きた意味…。
結果的に、先日行われた八村とナンのトレード以外では特に動きは無く、バートンのバイアウトと新しく2wayで契約した選手の追加程度の動きしかありませんでした。
まぁここ最近の試合では依然としてBig3が揃うことがあまり無いものの、ナン加入から6勝3敗と勝ち越しています。
アブディヤの成長や、ナンのハンドラー要素の追加など、様々な要因で勝てている現状なので、大きく動かなかったのでしょう。
シェパードもTDL後の会見ではクズマとの再契約のことがあるので、そのサラリーを空けるために動かなかったと言っていました。
まぁTDLでトレードされてしまうのかどうかって選手側にとっては結構なプレッシャーでしょうし、現にPHXからKDとのトレードで放出されたブリッジスとジョンソンはだいぶ応えたそうですね。
PHXスタッフでも2人の選手との別れで泣いていた人もいると聞いたので、チームスタッフにとってもプレッシャーのある日なんでしょう。
というかそれくらいチームとの関係を築けていた2人がすごいです。
イーストの動き
TDLでWASが動かなかったということで、気になるのはWASとの順位が近いイーストのチームがどう動いたのかです。
それもそのはず、POに出るためにはしっかりと勝ち続けなければならないからです。
PO確定の6位までは結構ゲーム差があるので、これからの後半戦でそこに到達するのは厳しいでしょう。
しかし、PI圏内の7位~10位と、PIにすら出られない11位までが団子状態です。
最悪10位になれば少しの希望はありますが、間違って11位になってPIにすら今のロスターで出られないだなんてことになったらクズマはきっと再契約しないでしょうね…。
WASの将来にも関わることなので、イーストのチームの動きを見てみましょう。
①ATL
【加入選手】
・サディック・ベイ(DET)
・ギャリソン・マシューズ(HOU)
・ブルーノ・フェルナンド(HOU)
【放出選手】
・ジャスティン・ホリデー
・フランク・カミンスキー
ロールプレイヤーを放出して、2ndオプションもできるベイとシューターのギャリマシュ、ビッグマンのフェルナンドとマイナーチェンジではありますが、結構良い補強ができています。
シーズン開始前にATLのロスターを見て、シューターが足りなくない?と思ってはいましたが、やはりそうなったようなのでギャリマシュを獲得したのかな?
なんにせよ2wayから出世したよなぁ…。
ATLは現在8位でWASの1つ上ですが、29勝28敗と勝ち越しています。
しかも、WASと同じディビジョンかつこれから4戦すべて残っているので、かなり重要なチームです。
ここを3勝1敗とかで勝ち越せればかなり大きいのですが、ロスター強化を図ったATL相手はなかなか厳しい試合になりそうです。
メンバー的にもヤングとマレー、コリンズと残っているので、優勝とまでは行きませんがPOは結構硬いのではないでしょうか。
②CHI
特に無し
WASとゲーム差が0.5しかないCHIは、ラビーンやカルーソなどWASと同様に売り手市場になるのでは?と思われていましたが、まったく動きませんでした。
え、本当に??
不動のCHIがWASと違うのが、直近10試合では4勝6敗と負け越していて、別に上り調子ではないということです。
本当に大丈夫…?
まぁロンゾの復帰すれば…というポジティブな要素は残ってはいるものの、シーズン全休の可能性もあるという噂もあったりなかったりなので、ある意味今シーズンは捨てて来シーズンに賭けているということであればわからなくもないです。
ただ来シーズンで契約の切れるブチェビッチや、来シーズンで契約の切れるデローザンがそれをどう思うのかによります。
今シーズンオフにブチェビッチはFAで移籍してしまうのか、デローザンがトレード希望出すのかなど、チーム内情的な問題が残っているので、なかなかのギャンブルだとは思います。
まぁWAS的にはここでずぶずぶと沈んでくれるのはPO出るのにも、2023年の2巡目指名権的にも願ったり叶ったりなので良いんですけど?
という意地の悪いスタンスでいます。
【放出選手】
・ケム・バーチ
1巡目1つと2巡目2つというなかなか大きな対価を払ってSASからパートルを獲得しました。
TORも同様に売り手市場になるかと予想されていましたが、トレードがまとまらなかったのか、この1つのトレードで終わる結果になったようです。
ヴァンブリートやアヌノビーなんかはかなり噂が出ていたので、放出確定かと思っていました。
しかし、センターのアップグレードをしたことでこれからもPOを目指して戦ってくるでしょう。
TORは今シーズンまだWASと試合をしていないので、これから3戦すべてあります。
昨シーズンはシーズン最初にバフがかかっていたときのWASでなんとか勝ったくらいで、ほか2戦は負けました。
結構苦手意識があるし、おそらくウィングディフェンダーがしきりにスティールを狙ってくるので、ポルジンギスが手も足も出なさそうな気しかしません。
けど順位争いに直結しているのでなんとか勝ってほしいところではあります。
④IND
【加入選手】
・ジョージ・ヒル(MIL)
・サージ・イバカ(MIL)
・ジョーダン・ヌワラ(MIL)
【放出選手】
・ゴガ・ビタッゼ
・ジェームス・ジョンソン
・テリー・テイラー
シーズン途中までは上手くいっていたINDでしたが、ハリバートンが怪我で離脱してから急降下してしまい、そのハリバートンが復帰しても浮上できていないのが現状です。
TDLでは指名権を集めに行くのかと思われましたが、基本的に2巡目しか集められず、ロスター整理のような感じになりました。
ヒルはIND凱旋でファンは喜びそうな感じではありますが、イバカはバイアウトのようですし、戦力的には変わっていません。
まぁ噂のあったドゥアルテはトレードアセットとしては強くないのでしょうがないのですが、ヒールドとターナーには結局トレードが無かったのが意外でした。
ターナーは延長契約したことでされないとは半分くらい思っていましたが、その2人で1巡目をかき集めるとかやりそうだったのになと思っていたので…。
まぁ順位的にはWASと近いものの、今後の浮上は難しそうなので脅威はそこまで感じていません。
ネムハードみたいな掘り出し物もいるので来シーズンのドラフトに期待ですね。
まとめ
今のとこWASと近い順位のチームを見てみても、油断ならないのはATLとTORくらいじゃないかなぁと思っています。
そうなるとこのまま順調にいけばPI圏内でシーズンが終わりそうで、そこからはなんとかしてPOに行けるように頑張ってほしいですね。
アブディヤやキスパートはまだPO経験がないからすごいいい経験になると思います。
できればバイアウト組やFAでインサイドを補強できないかなぁと思ったり思わなかったり。