ウィザーズのお話

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主にワシントンウィザーズについて話すブログ

進撃のポルジンギス

昨シーズンのTDLで、WASクラを震撼させたトレードによってWASにやってきました。
そのポルジンギスに対し、DALでのプレーや健康状態もあって、個人的には「あぁ、オフにどこかへ飛ばしてサラリーダンプでもする要員ね。」としか思っていませんでした。

 

しかし、WASに来た昨シーズンでは怪我の状態を確かめながらということもあり、28分程度のプレータイムではありましたが、ビール不在でもだいぶエースプレイヤーとして活躍しました。
アンセルドのやりたかったであろうポストを起点としたオフェンスにもマッチし、ポルジンギスの良さが出ていたような気がします。

 

221cmというサイズに加え、アウトサイドもでき、eFG%がキャリアで50.0%以上もあるポルジンギスは、今までWASにいたインサイドとは比較できないほど存在感があり、まさにユニコーンと評されるレベルの選手でした。
ゴータット、ハワード(ほぼいない)、トマブラ、レン、ギャフォードと様々なタイプのセンターがWASにいましたが、こういったタイプはいなかったので。

 

今までのキャリアでは、ACLでの怪我や、度重なる脚の怪我などで欠場数が多かったポルジンギスでしたが、WASに来て2シーズン目である今シーズンはほとんど欠場していません。
これからの試合すべてに出場すれば、ルーキーの頃と同じ72試合出場でキャリアハイタイとなります。
※ただ残念ながら、WASはドラフトでの指名順位を上げたいがために、ポルジンギスを試合に出さないようにしたので達成できませんでしたとさ。


フィットしていなかったディンウィディーとベルタンスをアセットにしたトレードで取れたときは、「膝の状態がかなり悪い」とかいう噂がありましたが、あれはいったいなんだったんだ?レベルで活躍していました。DALさんありがとう。

 

また、DALではドンチッチとの相性が疑問視され、自身の役割について不満げだったと言われていたポルジンギスなので、素行面でもなにか問題があったのかなと思っていました。
しかし、WASに来てからはインタビューなどでも良い人感がかなり出ていたし、今ではアブディヤとの関係性が良いようで、DAL時代はいったいなんだったんだpart2でした。

 

今シーズンのポルジンギス

今のところのスタッツは


65試合 32.6分
23.2点 8.4リバウンド 2.7アシスト
FG%:49.8% 3P%:38.5% FT%:85.1%


と素晴らしいスタッツを記録しています。

最近のNBAで考えると、平均得点が23.0点なのは少し物足りない感がありますが、ビールとの兼ね合いを考えるとこのぐらいでも十分でしょう。
なによりDAL時代不調だったアウトサイドが回復していることが良いですね。

 

他のシュートエリアを見てみても、


0~3ft     74.7% → 74.0%
3~10ft   38.9% → 53.4%
10~16ft 39.2% → 49.1%
16~3P   39.5% → 41.7%


とリム周り以外は軒並みDAL時代より向上しています。
特に3~10ftエリアに関しては、シュートアテンプトの22.8%はこのエリアから打っており、今までのキャリアの中でも比重が大きくなっています。
参考)DAL時代は平均14.3%でしか打っていない
ここのエリアでのポストアタックと、3Pをメインにシュートを放っており、その比重の大きい箇所で効率良く点を取っているのがわかります。

 

アシストも平均2.7回とキャリアハイを記録しており、得点だけではないことを示しました。
これはアンセルドバスケによるポストを起点としたもので、アシスト先はビールがトップでした。
ビールのオフボールムーブからパスしても良し、自分でファールドローを狙ったポストアタックをしても良しと、なかなか止めづらいオフェンスを展開していました。

 

現にポルジンギスのオンコート/オフコートの差は大きく、


オンコートORtg:118.0
オフコートORtg:111.9


と6.1もの差があります。
チームでオンオフの差がオフェンスでトップなのはモリスですが、ポルジンギスの居る居ないもかなり大きいです。
参考までにモリスは+7.7、ビールは+5.6、クズマは0.0(!)、ギャフォードは-0.7です。

 

来シーズンどうなる

先日、WASはポルジンギスとクズマと延長契約について交渉しているという情報がShamsから発信されました。
ポルジンギスには最大4年180milというMAX契約を提示できると言われ、WASクラはもう涙目です。

 

まぁさすがにオールスターにも選ばれてないし、POに出ていないチームのエースにそんな金額は渡さないでしょう。
え?ビールがそうだって?お黙りなさい。
ポルジンギスもWASというチームを気に入っていそうな感じがしているし、ビールとの相性もそこそこ良さそうでした。

 

ただ4年という長期契約は怖いなと思ってしまいます。
正直ポルジンギスが今シーズンほどの稼働率を来シーズン以降も維持できるとは思えないからです。
近年は怪我で欠場するイメージが強いビールも、2016-17シーズンは77試合、2017-18から2019シーズンはフルで出ていました。
それから徐々に欠場することが年齢を重ねていくうちに増えてきたので、ポルジンギスもそうなる可能性が十分にあります。
そんなこと言ったらみんなそうじゃんというのは簡単ですが、スペ体質から改善したという事例があんまり聞いたことないんですよね。逆はあるけども。

 

なので、個人的にはポルジンギスはせめて3年に抑えてほしいなと思っています。
3年100milくらいが希望です。
欲を言えば3年90milですが…。

 

まとめ

WAS公式ではアブディヤとの関係がピックアップされる傾向にあり、アブディヤ推しの筆者としてはポルジンギスが残留してくれたら嬉しいです。
ただ4年180milを提示したらシェパードをラトビアンレーザーで打ち抜きます。