このオフに、NBAでも数少ないフランチャイズプレイヤーであったビールとリラードがトレードされてしまいました。
ビールはWASで11年間、リラードもPORで同じく11年間ドラフトされたチームに所属し、そこで優勝という結果を残すことは叶いませんでした。
フランチャイズプレイヤーとしてチームの中心選手として活躍し、優勝するというのは選手のみならず、応援しているファンにとってもかなり喜ばしいことです。
ただそうは言ってもNBAに残ることすら難しい厳しい現実の中、中心選手として何年にも渡って継続的に活躍し、その間に優勝するということは、NBA選手でも何%の確率で達成できることなのかといったレベルです。
ぼくがNBAにハマるようになったきっかけの1人であるWASの絶対的エースだったウォールは、相次ぐ怪我に加え、フロントが変わった影響でトレードされた後、チームを転々とし、現在は所属先が決まらないという悲しい現実もあります。
そんな難易度がハードすぎるフランチャイズプレイヤーの優勝を達成した選手が以下です。
※過去10年だけに絞ります
※5年以上在籍だけにします
・2012-13:MIA
ドウェイン・ウェイド(当時10年目)
・2013-14:SAS
ティム・ダンカン(当時17年目)
トニー・パーカー(当時13年目)
マヌ・ジノビリ(当時12年目)
・2014-15:GSW
ステフィン・カリー(当時6年目)
・2015-16:CLE
トリスタン・トンプソン(当時5年目)
カイリー・アービング(当時5年目)
・2016-17:GSW
クレイ・トンプソン(当時6年目)
ドレイモンド・グリーン(当時6年目)
・2020-21:MIL
ヤニス・アデトクンポ(当時8年目)
・2022-23:DEN
二コラ・ヨキッチ(当時8年目)
ジャマール・マレー(当時7年目)
過去10年で12人しかいないようです。
まぁ準フランチャイズプレイヤーを含めたらもう少しいたりしますが、今回はそれは無しということで…。
TORのラウリーとかMILのミドルトンとかね。
現在のフランチャイズプレイヤー
現状で、5年以上ドラフトされてから中心選手として活躍している選手は以下です。
ATL:トレイ・ヤング
BOS:ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン
DAL:ルカ・ドンチッチ
IND:マイルズ・ターナー
MEM:JJJ
MIA:バム・アデバヨ
MIN:KAT
PHI:ジョエル・エンビード
PHO:デビン・ブッカー
SAC:ディアーロン・フォックス
TOR:パスカル・シアカム
この中でフランチャイズプレイヤーとして優勝できるのは誰になるんでしょうか…?
ファイナルまで行ったBOSとかMIA、PHOが今のところ可能性高いでしょうが、なかなかあともう一歩が遠くてしょうがないのがNBAなので、果たしてどうなるか。
個人的にはタンクとかチーム事情が悪すぎて不遇だったフォックスには報われてほしいと思っています。
ビールみたいにファイナルどころか、CFすら行ったことのないフランチャイズプレイヤーがトレードの危機だと思っていて、そういう方向性だと
IND:マイルズ・ターナー
MEM:JJJ
MIN:KAT
PHI:ジョエル・エンビード
SAC:ディアーロン・フォックス
そして年齢的な面も含めて考えると、
IND:マイルズ・ターナー
MIN:KAT
PHI:ジョエル・エンビード
この3人のうち少なくとも1人は2年以内にトレードされるんじゃないかと思っています。
奇しくも全員インサイドというね。
今後のWASフランチャイズプレイヤー
今のところWASの生え抜きは
デニ・アブディヤ
コーリー・キスパート
ジョニー・デイビス
ビラル・クリバリ
の4人ですが、すでにアブディヤは結構危ない気がしています。
次のシーズンでキャリアハイを達成しなければ放出の危機だし、NBAそのものにも残れるか微妙なところです。
それはジョニデも一緒で、まだ21歳だからと甘んじていてはすぐに切られそうな気がしてしょうがない。
キスパはフランチャイズプレイヤー…?と思われそうなあまりいないタイプのフランチャイズプレイヤーになってくれそう。
エースキャラではないけど、リーダーシップがあり、自分の仕事をきっちりこなす感じだと良いですね。
クリバリはまだ未完の大器なので、これからです。
完成するのかどうかはわかりません。
こういったときは、ロールモデルを用意するとわかりやすいので、フランチャイズプレイヤーのお手本とも言えるGSW3銃士を見てみましょう。
カリー=???
トンプソン=キスパ
ドレイモンド=アブディヤ
こうやって見てみると、クオリティの差は月とスッポンですが近しいものは感じます。感じてください。
あとはカリーになれる選手をドラフトで引っ張ってくるだけです。
来年のドラフトに期待しましょう。